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【第6回児童ペン賞】横山充男さん『万人の父になる 佐竹音次郎物語』が大賞を受賞

第6回児童ペン賞が決定!

第6回児童ペン賞が決定!

日本児童ペンクラブは、優れた児童文学作品を発掘・顕彰する「第6回児童ペン賞」の受賞作品を発表しました。

 

第6回児童ペン賞が決定!

第6回児童ペン賞の受賞作品は次の通りです。
なお、選考委員は、漆原智良さん、鈴木茂夫さん、重光純さん、諏訪志げるさん、かとうけいこさん、のはらあいさん、常田メロンさん。

 
<第6回児童ペン賞 受賞作品>

■大賞:『万人の父になる 佐竹音次郎物語』(横山充男さん/学研プラス)

 
■童話賞:『チ・ヨ・コ・レ・イ・ト!』(ばんひろこさん/新日本出版)

■絵本賞
『みどりのほし』(林木林さん/画家賞:長谷川義史さん/童心社)
『あなたがおとなになったとき』(湯本香樹実さん/画家賞:はたこうしろうさん/講談社)

■詩集賞:『生きるまほう』(清野倭文子さん/てらいんく)

■少年小説賞:『アドリブ』(佐藤まどかさん/あすなろ書房)

■ノンフィクション賞:『わきだせ!いのちの水』(たけたにちほみさん/フレーベル館)

 

大賞受賞作『万人の父になる 佐竹音次郎物語』について

「第6回児童ペン賞」大賞受賞作品『万人の父になる 佐竹音次郎物語』は、日本で初めて「保育園」という名の施設をつくった“保育の父”佐竹音次郎のノンフィクションです。伝記の対象として新しい掘り起しを評価され、受賞の運びとなりました。

 
佐竹音次郎が存命中、救い育てたこどもたちの数は、5000人以上と言われています。書籍では、音次郎が試行錯誤する人生や、夢に向かって歩みつづける姿が描かれています。

また、音次郎を精神的にあるいは金銭的に支えたのは、家族や、板垣退助をはじめとする名士たちであり、明治維新、そして戦争へと向かっていく当時の日本を、ある視点で読みとくこともできる一冊となっています。

◆佐竹音次郎…1864年(元治元年)生まれ。高知県出身。医師となり、神奈川県に医院を開設。やがて、同院内にこどもたちを養育する保育院を開設。

 

児童ペンクラブ賞について

児童ペンクラブ賞は、日本児童ペンクラブが主催。優れた児童文学作品を発掘、顕彰し、後世に残す助けとすることを目的としています。

出版後の流通状況や評判なども考慮し、2、3年以内に発行された童話、少年文学、少年詩集、絵本などの単行本が対象となります。
「児童ペン賞・大賞」「児童ペン賞・童話賞」「児童ペン賞・詩集賞」「児童ペン賞・絵本賞」、あるいは児童文学の優れた出版物を企画・出版したグループや出版社なども対象とし、「児童ペン賞・企画賞」なども含めます。

 
<日本児童ペンクラブについて>

1971年に大宅壮一さん、川端康成さんを顧問とする有志によって結成され、現在は教育者や詩人、作家のほか、こどもや児童文化に関心のある人々が参加。こども雑誌の発行と小学校等への無料配布を軸に、会員作品集の発行や全国規模の作文コンクールなどを主催、共催しています。

 

万人の父になる (ヒューマンノンフィクション)
槇 えびし (イラスト), 浅井 春夫 横山 充男 (著)

「身よりのない子を救う!」
日本で初めて“保育園”と名付けた施設をつくり、
5000人ものこどもたちを救った佐竹音次郎のノンフィクション。

 
【関連】
第6回 児童ペン賞(2020年度)・発表!

 


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