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文藝春秋が2019年電子書籍DL数ベスト10を発表 1位は村田沙耶香さん『コンビニ人間』が3年ぶりに返り咲き

文藝春秋「電子書籍編集部」では、文藝春秋の電子書籍約4800点のダウンロード数を元に集計した、2019年電子書籍ベスト10を発表しました。

 

文藝春秋「2019年電子書籍ダウンロード数ベスト10」〔敬称略〕

1位 『コンビニ人間』(村田沙耶香)

2位 『一切なりゆき 樹木希林のことば』(樹木希林)

3位 『裸一貫! つづ井さん1』(つづ井)

4位 『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ)

5位 『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』(関口賢(関口鍼灸治療院))

6位 『反日種族主義』(李 栄薫)

7位 『ナナメの夕暮れ』(若林正恭)

8位 『十二人の死にたい子どもたち』(冲方 丁)

9位 『羊と鋼の森』(宮下奈都)

10位 『火花』(又吉直樹)

 

『コンビニ人間』が3年ぶりに返り咲き!

1位は、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』でした。芥川賞を受賞した2016年が1位、2017年が2位、2018年が2位と、売れ行きが落ちず、今年は1位に返り咲きました。各電子書店でずっと売れ続けている作品です。来年も上位にランクインしてくるのは確実と思われます。

2位は、書店取次大手の日本出版販売が毎年発表している「2019年間ベストセラー」第1位となった、樹木希林さんの『一切なりゆき 樹木希林のことば』です。電子書籍と親和性の低い60代以上の女性がメイン読者層ということで、最初は苦戦していましたが、読者層の広がりと共に売上を伸ばしました。

3位のつづ井さんの『裸一貫! つづ井さん1』はコミックエッセイです。発売は9月ですが、女性読者の圧倒的な支持を受け、3位にランクインしました。

 
他にも、20位『カルト村で生まれました。』(高田かやさん)、33位『アレクサンドロス』(安彦良和さん)、43位『さよなら、カルト村。』(高田かやさん)、63位『刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。&わず。』完全版』(原作:堀江貴文さん/漫画:西アズナブルさん)とコミック作品が好調な売上をあげています。

 
また、11月に発売になった2作も100位以内に入りました。6位『反日種族主義』(李 栄薫さん)、79位『あたいと他の愛』(もちぎさん)の2冊です。

なお、このランキングをまとめた『2019文藝春秋電子書籍ベスト100【文春e-Books】』が、12月13日ごろから各電子書店で順次配信されます(無料)。

 

コンビニ人間 (文春文庫)
村田 沙耶香 (著)

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

 


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