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古典落語の大看板 柳家さん喬さんが芸歴50年にして初の著書 男女のことは、すべて落語にあった

古典落語の大看板 柳家さん喬さんが芸歴50年にして初の著書 男女のことは、すべて落語にあった

古典落語の大看板 柳家さん喬さんが芸歴50年にして初の著書 男女のことは、すべて落語にあった

2017年に芸歴50周年を迎え、春に紫綬褒章も受章した当代きっての名手、柳家さん喬さんの初著書『音声DVDで聴ける! 柳家さん喬 大人の落語』が6月8日、講談社より刊行されます。

 
本書は、人気の長講を録り下ろして特別収録した音声DVD125分付き。長時間のためCDには収まりきれないということで、音声DVDにまとめられました。泣ける『たちきり』、こわ美しい『鰍沢(かじかざわ)』、年末に欠かせない『芝浜』、珠玉のライブ音声にたっぷり浸れます。

 

知識ゼロでも大丈夫!

<昔、とある方がおっしゃったんです。「寄席に行きたいんだけど、周りが笑っていて自分が笑えなかったら恥ずかしい。だから寄席に行けない」
そんなことはいいんですよ、どうでも。自分がおもしろいと思えば笑えばいいし、おもしろくなかったら笑わなくていい。周りを気になさる必要はありません。>(本文より)

「恋愛は大好きだけど落語は聴いたことがないという方も、しょっちゅう寄席に通ってるよという方も、どなたにとっても楽しめるように書いたつもりでおります」

純愛、嫉妬、夫婦の情……ままならぬ人生の機微。古典落語には、日本人のシャレや知恵が詰まっています。「落語が10倍面白く」なる一冊です。

 

本書の内容

●第一章【一途・純愛】
  幾代餅/ ◎たちきり/おせつ徳三郎/お若伊之助/雪の瀬川

●第二章【女の強さ・男のせつなさ】
  宮戸川/白ざつま/紙入れ/ ◎鰍沢/転宅

●第三章【騙し騙され、廓の男女】
  品川心中/三枚起請/五人廻し/明烏/お直し

●第四章【夫婦のいろいろ】
  替わり目/短命/子別れ/猫定/ ◎芝浜

●巻末 さん喬ひとり語り
  噺家になるまで/師匠・五代目小さんとの思い出/初高座~好きな噺/弟子との関係/やっぱり寄席が好き

※◎印は付録DVDに音声収録

 

柳家さん喬さん プロフィール

柳家さん喬(やなぎや・さんきょう)さんは、1948年8月4日、東京都墨田区本所吾妻橋にて出生。歩いて5分のところに当時の大歓楽街「浅草公園六区」があったため、幼い頃から寄席や演芸場に連れられて育ちました。

1967年、中央大学附属高等学校卒業後、のちに人間国宝となる五代目柳家小さんさんに弟子入り。前座名は「小稲」で、1968年初高座。1972年、二つ目に昇進、「柳家さん喬」と改名します。1981年、真打昇進。2017年、芸歴50周年を迎えました。

古典落語を本分とし、とくに人情噺に評価が高いですが、軽やかな落とし噺も得意。年間800回以上高座に上がります。艶のある声と濃密な表現で、情景や人間心理を巧みに描き出します。男女の細やかな機微を鮮やかかつ丹念に浮き彫りにする色気のある高座には、右に出る者がいないと言われています。

米国をはじめ、ヨーロッパやアジア各国においても、落語を通して日本語表現や日本文化の理解を深める活動を継続。平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)他、受賞多数。平成28年度文化庁文化交流使。2017年春、紫綬褒章受章。落語協会常任理事。柳家喬太郎さんを筆頭に、11人の弟子をもっています。

 

音声DVDで聴ける! 柳家さん喬 大人の落語
当代きっての名手、柳家さん喬が初めて明かす、純愛、嫉妬、夫婦の情……『たちきり』『鰍沢』『芝浜』を録り下ろした音声DVD付き

 


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