本のページ

SINCE 1991

漫画家・土田世紀さんの特集をほぼ日とTOBICHI東京で開催

漫画家・土田世紀さんの特集をほぼ日とTOBICHI東京で開催

漫画家・土田世紀さんの特集をほぼ日とTOBICHI東京で開催

17歳でデビューし、43歳でこの世を去った漫画家・土田世紀さんについて、Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」および「TOBICHI東京」で特集します。

 

土田世紀さんを「ほぼ日」で特集 原画展も開催

17歳のときに『未成年』でデビューして以来、途切れることなく数々の傑作を生みだし、代表作は映画やテレビドラマにもなり、ファンや作家たちの間では「ツッチー」の愛称で親しまれた漫画家、土田世紀さん。いまから7年前の2012年4月、まだまだこれからという43歳のとき、肝硬変で突然この世を去ってしまいました。

 
株式会社ほぼ日が運営するWebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞では「漫画家 土田世紀のこと。」として特集をくむとともに、土田マンガ2作品、第1話をまるごと公開します。

また青山にある「ほぼ日」のギャラリー「TOBICHI(とびち)東京」では6月15日(土)から、土田世紀さんの特別な原画展「土田世紀飛びこむ原画展」を開催します。

★特集「漫画家 土田世紀のこと。」:https://www.1101.com/seiki/index.html

 

特集「漫画家 土田世紀のこと。」

Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」上では、「漫画家土田世紀のこと。」と題し、特集を組んでいます。

土田マンガ2作品『未成年』第1話「残暑」*特別原画バージョン/『雲出づるところ』第1話「コウノトリは新たな命を運ぶ」を公開するとともに、土田作品の魅力を漫画家の松本大洋さん、漫画編集者の江上英樹さん、そしてほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里さんが語ります。土田さんが魂を削りながら残したものを、ほぼ日なりに探っていきます。

 
◆漫画家・松本大洋さん
「デビュー直後の2作品『未成年』と『永ちゃん』は、いまでもぼくのバイブルです。ツッチーはほぼくとはちがって、デビューしたときからすべてをあわせ持ってたタイプ。絵のうまさも、 ネームも、言葉も、すでに漫画家として完成されていました。その頃はいつもツッチーのことを意識しながら連載を描いてた気がします。」

◆漫画編集者・江上英樹さん
「ツッチーはある種、独特の立ち位置でした。絵はすごくうまいんだけど、やっぱりちょっと昔っぽいというか。その頃の流行りの絵よりはるかに泥臭いし、それを若い作家が描いてるというギャップもある。ただ『俺節』という作品は、描き込みの量や勢いを見てると、若い人じゃないと描けない作品ですよね。絵に勢いがほとばしってますから。」

◆ほぼ日刊イトイ新聞 糸井重里さん
「スピリッツで『俺節』がはじまった頃の日本って、どこか日本的な土着したものから巣立ちたい気持ちがあったと思うんです。そういう気持ちがあったはずなのに、気づいたら読んでる。泥臭くて「うわぁ、演歌かよ」と思うんだけど、気ぢいたら読んじゃってる。そうなると「読んじゃうってことは、何かなのかなあ」という感情も混じってきて、いろいろとぼくの心をかきむしってくるんです。

 

『未成年』『雲出づるところ』復刊記念企画「土田世紀 飛びこむ原画展」

土田世紀さんのデビュー作『未成年』と、後期の傑作『雲出づるところ』の復刊を記念して、TOBICHI東京2(東京・青山)で原画展が開催されます。

『未成年』『雲出づるところ』の原画を中心に、トリビュート作品も展示。代表作の第一話をスライドで鑑賞する小さな上映館も用意されます。

また、TOBICHI東京「すてきな4畳間」では、土田世紀さんのグッズや本、おいしいお菓子も販売。土田世紀さんの熱い思いがあふれる会場に、ぜひ飛びこみにきてください。

 
<「土田世紀飛びこむ原画展」概要>

◆『未成年』『雲出づるところ』『俺節』の原画を展示
メインにお借りしたのは『未成年』と『雲出づるところ』の約640ページにもおよぶ全生原稿。また土田さんの代表作『俺節』、第1話の全原稿もご厚意によりお借りすることができました。限られたスペースになりますが、会場にできる限りの枚数を展示します。

◆「手にとる原画BOOK」
『未成年』と『雲出づるところ』の第1話をファイリングしたBOOKを作成。こちらを手にとってご覧になれます。

◆土田世紀さんを愛する松本大洋さん、新井英樹さん、上條淳士さんのトリヒ゛ュート画を展示
『愛蔵版未成年』と『愛蔵版雲出づるところ』の両単行本に収載された松本大洋さん、新井英樹さん、上條淳士さんの描き下ろしイラスト3点の原画が、会場に展示されます。

◆「飛びこむ上映館」を開催
会場にちいさな上映館をしつらえ、土田世紀さんの漫画作品の一部をスライドで観覧できます。上映作品は『俺節』の第1話。そして、ドラマ化もされた『編集王』の第1話です。

◆新刊やグッズを販売する「土田世紀のお店」
原画展を開催している「TOBICHI東京2」の3軒となりTOBICHI常設ショップの奥にある「すてきな4畳間」に 「土田世紀のお店」をオープンします。長く絶版となっていた連載デビュー作、『未成年』と、後期の代表作『雲出づるところ』が愛蔵版で復活。この2冊をTOBICHI限定特典つきで販売します。

 
■日時:2019年6月15日(土)~6月30日(日)12:00~19:00

■入場料:無料

■会場:TOBICHI東京(東京都港区南青山4-25-14)/TOBICHI東京2(東京都港区南青山4-28-26)

■原画提供・協力:「世紀のプロジェクト」「京都国際マンガミュージアム」「横手市増田まんが美術館」「小学館クリエイティブ」

★イベント詳細:https://1101.jp/2EWM7Ov

 
【関連】
漫画家 土田世紀のこと。 – ほぼ日刊イトイ新聞
HOBONICHI の TOBICHI – ほぼ日刊イトイ新聞

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です