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朗読家と翻訳家が日本文学に挑む『英語朗読でたのしむ日本文学』刊行 世界に聞かせたい日本がここにある 青谷優子さんトーク&サイン会も

『英語朗読でたのしむ日本文学』(アルク)

『英語朗読でたのしむ日本文学』(アルク)

『英語朗読でたのしむ日本文学』がアルクより刊行されました。日本文学の名作10編を、アメリカ生まれの日本文学研究者・ジュリエット・W・カーペンターさんが英語に翻訳。CDには、日本の物語を英語で伝えることをライフワークとする元NHK国際放送アナウンサー・青谷優子さんの英語朗読が収録されています。

なお、5月21日には、紀伊國屋書店新宿本店で青谷優子さんのトークショー&サイン会も開催されます。

 

一流の翻訳と一流の朗読を味わいながら、英語をじっくり読む/聞くことを通して、日本文学と新たに出会ってみませんか?

■さまざまな時代・ジャンルの名作を収録

収録作の大半は、多くの人にとってなじみが深く、国語の教科書にもよく登場する作品です。小説、童話、詩、古典文学などの名作を、目と耳の両方から英語で味わうことで、言葉や文学の奥深さ・面白さを再認識できます。

 
■対訳形式なので、英・日を比べながら読み進められる

各作品の英訳と原文を、見開きの左右に対訳の形で掲載。英・日の比較対照が容易なレイアウトなので、それぞれの表現方法の特徴や、背景にある文化の違いなどが分かりやすく、リーディングやリスニング、あるいは翻訳の学習に便利です。

 
■著者二人による、各作品の鑑賞ガイド付き

全作品に、朗読家と翻訳家それぞれの視点によるコラムが付いています。英訳版についてはもちろん、よく知っているはずの日本語の原作についても、さまざまなことに気付かされ、新たな捉え方ができるようになります。

 
<作品リスト>

Chapter 1 走れメロス(太宰治)
Chapter 2 吾輩は猫である(夏目漱石)
Chapter 3 源氏物語「若紫」(紫式部)
Chapter 4 枕草子(清少納言)
Chapter 5 奥の細道(松尾芭蕉)
Chapter 6 金魚のお使い(与謝野晶子)
Chapter 7 ごんぎつね(新美南吉)
Chapter 8 雨ニモマケズ(宮沢賢治)
Chapter 9 人でなしの恋(江戸川乱歩)
Chapter 10 蜜柑(芥川龍之介)

 

著者プロフィール

■青谷優子(あおたに・ゆうこ)さん

朗読家。元NHK国際放送アナウンサー。幼少期をロンドンで過ごし、上智大学卒業後、NHKに入局。NHK WORLDのメインアンカーを20年務める。並行して、英語で日本文学を紹介するラジオ朗読番組の演出・制作・出演を担当。

2015年2月に独立し、英語での朗読リサイタルのほか、英語コミュニケーション講師として朗読メソッドを用いたワークショップを開催。2018年、『英語は朗読でうまくなる!』(アルク)が日本英語コミュニケーション学会実践功労賞を受賞。

 
■ジュリエット・W・カーペンターさん

翻訳家。同志社女子大学名誉教授。アメリカ、ミシガン州生まれ。ミシガン大学でE. G. サイデンステッカーの指導のもと、日本文学の修士号を取得。1986年から2019年まで、同志社女子大学で教える。

1980年、安部公房さん『密会』の英訳で日米友好基金文学翻訳賞を受賞。俵万智さん『サラダ記念日』や司馬遼太郎さん『坂の上の雲』など幅広い翻訳を手掛ける。2014年に水村美苗さん『本格小説』の英訳で日米友好基金文学翻訳賞を再度受賞。

 

「『英語朗読でたのしむ日本文学』(アルク)刊行記念 青谷優子さんトーク&サイン会」 開催概要

■日時:2019年5月21日(火)19:00開始(18:45開場)

■会場:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース

■定員:50名

★詳細URL:https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20190424094900.html

 

英語朗読でたのしむ日本文学
青谷 優子 (著), ジュリエット・W・カーペンター (著)

 
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【新宿本店】『英語朗読でたのしむ日本文学』(アルク)刊行記念 青谷優子さんトーク&サイン会(2019年5月21日) | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店

 


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