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【訃報】俳人の花田春兆さんが死去 日本障害者協議会顧問

俳人で障害者研究家の花田春兆(はなだ・しゅんちょう=本名:花田政國)さんが5月13日、肺炎のため死去しました。91歳。通夜は19日午後6時、葬儀は20日午前10時、東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場にて。喪主は長男の政孝さん。

 
花田春兆さんは1925年、大阪生まれ。出生時脳性まひにより歩行・起立不能、言語障害があります。東京市立光明学校(現・都立光明特別支援学校)研究科修了。1947年に文芸同人誌『しののめ』を創刊し、執筆や研究、運動を通じて障害者問題への理解と啓発に尽くしました。1954年に中村草田男主宰の俳句結社「萬緑」に入会、のち同人となります。

1995年に朝日社会福祉賞を受賞。日本障害者協議会の副代表、顧問、総理府障害者対策推進本部(現・内閣府障害者施策推進本部)参与などを歴任。

 
著書に、『句集 まほろば―ヤマト福祉財団小倉昌男賞受賞者を讃えて』『花田春兆―いくつになったら歩けるの (人間の記録)』『日本の障害者―その文化史的側面』『1981年の黒船―JDと障害者運動の四半世紀』など。

 

句集 まほろば―ヤマト福祉財団小倉昌男賞受賞者を讃えて
ヤマト福祉財団小倉昌男賞とは―給与などの労働条件の改善を通じて働く障がい者の生活向上に貢献している人や、障がい者の日常生活の良き相談相手となり多くの障がい者に生きる自信と喜びをもたらしている人などを対象に、公益財団法人ヤマト福祉財団が広く推薦を募り、毎年二名に贈っている賞です。本書は―第三回ヤマト福祉財団賞贈呈式以来、俳人の花田春兆が、全受賞者に対し、その功績を一句に成した唯一無二の俳句を贈呈。その集大成の書です。

 
花田春兆―いくつになったら歩けるの (人間の記録)
愛と感動の人間ドラマ!障害を乗り越え、第一線で活躍をつづける俳人。

 
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