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【本格ミステリ大賞】竹本健治さん『涙香迷宮』、喜国雅彦さん・国樹由香さん『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』が受賞

第17回本格ミステリ大賞は5月12日、光文社会議室で行われた開票式の結果、小説部門を竹本健治さんの『涙香迷宮』(講談社)が、評論・研究部門を喜国雅彦さん、国樹由香さんの『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』(講談社)が選ばれました。

 
本格ミステリ大賞は、本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説の賞です。”本格ミステリ”の発展を目的とし、年間の最優秀作品を表彰します。小説部門と評論・研究部門の2部門に分け、候補作を全て読んだ本格ミステリ作家クラブ会員の投票によって決定します。

現在の役員は、会長を法月綸太郎さんが、事務局長を東川篤哉さんが、監事を我孫子武丸さんが務めています。

 
全選評は光文社の雑誌『ジャーロ』夏号(6月23日発売)に掲載。

 
【各候補作 獲得票数結果】〔敬称略〕

●小説部門

『涙香迷宮』竹本健治 17票
『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』井上真偽 15票
『悪魔を憐れむ』西澤保彦 10票
『誰も僕を裁けない』早坂吝 7票
『おやすみ人面瘡』白井智之 6票

●評論・研究部門
『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』喜国雅彦、国樹由香 11票
『現代華文推理系列』全三集 稲村文吾(訳) 5票
『ぼくのミステリ・クロニクル』戸川安宣(著)、空犬太郎(編) 2票
『顔の?奪 文学から〈他者のあやうさ〉を読む』鈴木智之 1票
『鉄道ミステリーの系譜 シャーロック・ホームズから十津川警部まで』原口隆行 0票

 
なお、贈呈式は6月24日に、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で開催されます。

 

涙香迷宮
明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。

 
本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド
本格ミステリ誕生175年目の衝撃! 日本推理作家賞受賞作家が放つ今まで見たことないブックガイド!!
○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」
○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」
○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」
○みすを名言集「ほんかくだもの」
○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」
○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」

 
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本格ミステリ作家クラブ

 


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