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【訃報】漫画家・武田日向さんが死去 『GOSICK』シリーズの挿絵や『異国迷路のクロワーゼ』など

『異国迷路のクロワーゼ』や、桜庭一樹さんの小説『GOSICK -ゴシック-』シリーズのイラストなどで知られる漫画家の武田日向(たけだ・ひなた)さんが、今年(2017年)1月に病死していたと、『GOSICK』公式ブログで桜庭さんより発表がありました。5月9日発売の富士見書房『ドラゴンエイジ』6月号も訃報を掲載。

 
武田日向さんは、『やえかのカルテ』『異国迷路のクロワーゼ』『狐とアトリ 武田日向短編集』などの作品を刊行。『異国迷路のクロワーゼ』は2011年にテレビアニメ化されています。

また、桜庭一樹さんの小説『GOSICK』シリーズのイラストは、2004年1月に『ドラゴンマガジン』に掲載された最初の短編から、富士見ミステリー文庫版、角川ビーンズ文庫版まで担当。

 
桜庭さんは公式ブログにて、「『GOSICK』シリーズのもう一人の作者である漫画家の武田日向さんが、ご病気のため、今年1月にご逝去されました。」と報告。

武田日向さんとは、小説家と絵師として、『ドラゴンマガジン』2004年1月号に載った最初の短編から、富士見ミステリー文庫版、『ファンタジアバトルロイヤル』連載、そして角川ビーンズ文庫版まで、一緒にゴシックワールドを創ってきました。」「1巻の装画を受け取ったときの驚きを、いまも覚えています。キャラクターの魅力と個性、図書館塔の空間把握。なんと密で大胆な絵か……!2巻以降は、この作品にはこの絵があるという前提で、原稿を書くようになりました。負けないようにとがんばって書くのですが、イラストはそれを軽々超えて、届き、届き、届き続けました。」と振り返っています。

また、「最後にゴシックの絵を描いていただけたのは、2011年のことでした。アニメ化されたとき(同じころ『異国迷路のクロワーゼ』もアニメ化されていました)、DVDの全巻収納ボックスのためにと、描き下ろしてくださいました。ご体調が万全ではない中、渾身の力で完成させてくださったのだと、聞きました。いま、胸の中を探すと、感謝と尊敬の気持ちしかみつからない。」「最後に。武田日向さん。ありがとう。 ありがとう。 ありがとう…」と感謝の言葉を寄せています。

 

GOSICK ─ゴシック─(ビーンズ文庫) (角川ビーンズ文庫)
パイプを片手に、恐るべき頭脳で難事件を解決していく不思議な少女ヴィクトリカ。人形とみまごうほどの美貌をもつ彼女だが、性格は超傍若無人!? 真面目で誠実な留学生久城一弥はそんな彼女に日々振り回されっぱなし…。そんな中、とある占い師の死をきっかけに、二人は豪華客船で起こる殺人事件に巻き込まれてしまう。次々と命を落とす乗客達、そして明かされる驚愕の事実とは──!? 天才美少女の極上ミステリー、開幕!!

 
【関連】
武田日向さん|『GOSICK-ゴシック-』公式ブログ|KADOKAWA
『GOSICK-ゴシック-』公式ブログ|KADOKAWA

 


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