第46回アングレーム国際漫画フェスティバルで高橋留美子さんが最優秀賞を受賞 日本人の受賞は大友克洋さんに続いて2人目
フランス・アングレームで1月24日より開催されている世界有数の漫画祭「第46回アングレーム国際漫画フェスティバル」(Festival International de la Bande Dessinee)にて、『うる星やつら』『らんま1/2』『犬夜叉』などで知られる高橋留美子さんが最優秀賞(le Grand Prix)を受賞しました。
同フェスティバルで日本人のマンガ家が最優秀賞を受賞するのは、『AKIRA』などで知られる大友克洋さん2015年に受賞して以来で2人目となります。
なお、昨年(2018年)は、2009年の水木しげるさん『総員玉砕せよ!』、2017年の上村一夫さん『離婚倶楽部』に続いて、楳図かずおさん『わたしは真悟』が、遺産として永久に残すべき作品と認められた漫画に贈られる「遺産賞」を受賞しています。また、真島ヒロさんが特別栄誉賞を受賞しています。
最優秀賞を受賞した高橋留美子さんは、1957年生まれ。新潟県出身。1978年『週刊少年サンデー』にて、「勝手なやつら」で連載デビュー。『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』『境界のRINNE』などヒット作品を多数発表。アニメ化された作品も多く、世界中で2億部以上を売り上げています。
<アングレーム国際漫画フェスティバルについて>
アングレーム国際漫画フェスティバルは毎年、フランス南西にあるアングレーム市で開催される、世界有数のコミックイベントです。
1972年に創立され、カンヌが映画祭の町で知られるように、アングレームはコミックの町として知られています。
フェスティバル期間中は、町全体がコミック一色になり、教会、博物館、市役所など中心部のほぼすべての公共施設が展覧会やイベントの舞台となります。長い歴史のなかで一大文化イベントとして定着しており、学校遠足で参加する子供たちのグループも多数。
メディアへの影響も大きく、フェスティバルで出展、受賞した作品や作者には、フランス全土、全世界のメディアから注目が集まるコミック界で非常に重要なイベントです。
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