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【訃報】漫画家・石川球太さんが死去 山川惣治さん原作『少年ケニヤ』など

漫画家の石川球太(いしかわ・きゅうた=本名:輝義)さんが10月15日、病気のため東京都国立市の自宅で死去しました。78歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で執り行われました。喪主は妻の陽子さん。

ご子息で音楽プロヂューサーの石川琉大郎さんがツイッターにて、「漫画家 石川球太 2018.10.15 78歳にて死去しました 手塚治虫先生のアシスタント時代から動物漫画家として独立。大量の作品を描く。「箒を持ってそこに立て!槍だと思って突いて来い」などと言われモデルした記憶を懐かしく思います。私にとっては一人の作家として常に尊敬に値する存在の父親でした。」と公表(https://twitter.com/kotohimezyo/status/1078219398811271168)。

 
石川球太さんは、1940年生まれ。1950年代にデビューし、数多くの少年漫画の作画を手掛けました。代表作に『少年ケニヤ』(原作:山川惣治さん)、『牙王』(原作:戸川幸夫さん『牙王物語』)、『魔犬ムサシ』(原作:梶原一騎さん)、『ウル』、『原人ビビ』、『荒野の呼び声』(原作:ジャック・ロンドン)など。
なお、谷口ジローさんがアシスタントを務めていたことでも知られます。

 

少年ケニヤ (上) (マンガショップシリーズ (32))
1950年代に一世を風靡した絵物語の冒険活劇譚は、少年雑誌や新聞連載を中心に大ブームを巻き起こした。特に山川惣治の『少年ケニア』は社会現象になるほどの人気を誇り、昭和36年から翌37年に掛けて、当時ようやく普及しだしたテレビの実写ドラマになっている。時を同じくして小学館の「少年サンデー」に連載したのが、今回の漫画版『少年ケニア』である。

物語の舞台は、まだアフリカが西欧列強の植民地だった頃の動物王国ケニア。父親の操縦する飛行機が銃撃によって墜落し、ジャングルの中に一人で放り出されたワタル少年は、マサイ族の大酋長ゼガや巨大な蛇ダーナ、白人の少女ケートなど多彩な登場人物に助けられながらたくましく生きていく。

 
原人ビビ (上) (マンガショップシリーズ (20))
動物漫画の鬼才・石川球太が描く太古の人間ドラマ
それは生きるために殺し、食べるために殺す。荒ぶる本能に支配された壮絶な戦いの記録である。人類の祖先が耕作はもちろん定住することさえ知らず、獲物を求めて流れ歩いていた頃、白い牙と呼ばれる狩人の一族に、白い肌を持つ不思議な子供<ビビ>が生まれた。
やがて成長したビビは狩りの途中で、マンモスを追って北方からやってきた金毛の一族に出会う。それがすべての始まりだった。敵の捕虜になった母を救うため、一族の男たちを率いて戦うビビの運命は……。

昭和41年、小学館の「週刊少年サンデー」に連載した異色の原人マンガである。

 


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