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『月刊Journalism(ジャーナリズム)』7月号 特集は「地方からニッポンを変える」

『月刊Journalism(ジャーナリズム)』7月号 特集は「地方からニッポンを変える」

『月刊Journalism(ジャーナリズム)』7月号 特集は「地方からニッポンを変える」

朝日新聞社が発行する『月刊Journalism(ジャーナリズム)』7月号が7月10日に発売されました。

 

特集は「地方からニッポンを変える」

特集は「上からではない創生、地元メディアの力…… 地方からニッポンを変える」です。政府主導の地方創生でなく、地域の力をいかに生かして活性化させるか。また、地方から発信するメディアの力に注目しました。

巻頭は元鳥取県知事で総務大臣も務めた片山善博・早稲田大学公共経営大学院教授が安倍政権の地方創生を検証。

藻谷浩介・日本総合研究所調査部主席研究員は人口統計を読み解き、少子化対策の重要性を指摘しています。

『地方創生大全』(東洋経済新報社)の著者でもある木下斉・一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事はまちづくりの実践に基づき、地方都市再生とメディアの役割を解説。

地方紙の地域課題解決などをコーディネートしている北原利行・電通総研・メディアイノベーション研究部研究主幹は三つの地方紙の実践を紹介しています。地方メディアの力として、市議14人が辞職に追い込まれた富山市議会の政務活動費報道について、追及の先頭に立ったチューリップテレビの服部寿人取締役報道制作局長と砂沢智史記者が経緯を報告しています。

 
特集とは別に、緊迫する北朝鮮問題について、辺真一・コリア・レポート編集長と高原明生・東京大学大学院法学政治学研究科教授が分析しています。

 

『月刊Journalism(ジャーナリズム)』について

『月刊Journalism(ジャーナリズム)』は、2008年10月、研究誌をリニューアルする形で創刊。「震災6年、原発と福島」(17年3月号)、「ポスト・トゥルースの深層」(17年5月号)、「『安倍1強』を斬る」(17年6月号)など、さまざまな問題に取り組んでいます。

 

Journalism (ジャーナリズム) 2017年 7月号
特集 地方からニッポンを変える

◎安倍政権の「地方創生」を損なう
アベノミクス配慮と「東京目線」
片山善博(早稲田大学公共経営大学院教授)

◎東京は人口を吸い込むブラックホール
相互扶助の気風こそ少子化逆転の鍵
藻谷浩介(日本総合研究所調査部主席研究員)

◎補助金に頼らない地域活性事業
メディアは冷静な検証力が必要
木下 斉(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事)

◎地方紙が地域課題解決の核に
カギは当事者報道にあり
北原利行(電通総研・メディアイノベーション研究部研究主幹)

◎「中央―地方」のしがらみを離れ
自由な出版の実践を模索
三島邦弘(株式会社ミシマ社代表)

◎メディアは「地方」をもり立てているか
哲学を転換しなければ本当に滅びる
葉上太郎(地方自治ジャーナリスト)

◎富山市議会政務活動費の「闇」
資料と取材で追い詰めた半年間
服部寿人(チューリップテレビ取締役報道制作局長)

◎「裏取り」取材に格闘した日々
発表に頼らない報道の大切さ実感
砂沢智史(チューリップテレビ報道制作局記者)

◎地域特化型のデジタル事業で地元と連携
西日本新聞メディアラボの収益拡大戦略
吉村康祐(西日本新聞メディアラボ代表取締役社長)

【インタビュー】
◎超高齢社会と医療過疎
香川・豊島に見た未来の縮図
武田博志(山陽放送営業部主査)

【北朝鮮問題の行方を占う】
正面衝突に向かうトランプと金正恩
韓国、日本は想像を絶する規模の被害
辺 真一(コリア・レポート編集長)

【インタビュー】
中朝関係は母親ときかん坊の息子
困難さ、習近平がトランプに教示か
高原明生(東京大学大学院法学政治学研究科教授)

【再生医療報道を考える】
手術日の即日報道は必要か?
ヒトiPS細胞臨床試験と報道
武藤香織(東京大学医科学研究所教授)、八代嘉美(京都大学iPS細胞研究所特定准教授)

萌芽的科学技術を伝えるために
再生医療報道の未来を考える
田中幹人(早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース准教授)
[新連載・記者講座 経済記事の掘り起こし方(上)]
▼ 企業人に耳を傾ける
企業報道は、動き続ける社会を映す鏡
専門性と幅広い力量が問われる経済記者
海東英雄(朝日新聞東京経済部次長)

[新連載・政要事情―若手研究者の目]
国会で改憲語らぬ総理の不思議
――憲法と議院内閣制から考える
佐藤 信(東京大学先端科学技術研究センター助教)

■メディア・リポート
新聞
いじめ自死で役割果たせぬ教委
遺族たちの不信と国介入の危機
寺島英弥(河北新報社論説委員)

出版
アマゾンの「バックオーダー発注」終了
背景に出版社主導の在庫管理への反発
星野 渉(文化通信社取締役編集長)

ネット
誰もが人生の目的を追求できるチャンス
ザッカーバーグが示した壮大な挑戦
高木利弘(クリエイシオン代表取締役)

放送
<彼ら>は日本のマスメディアを
北朝鮮のようにしたいのか
金平茂紀(TBS「報道特集」キャスター)

[海外メディア報告]
捜査進む米政権のロシア疑惑
擁護を続ける保守メディア
冷泉彰彦(在米作家、ジャーナリスト)

[カラーグラビア◎写真家の目]
変えられた運命――世界を切り取る
世界報道写真展2017
文=青木紘二

 


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