気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『科学捜査ケースファイル』英作家が科学捜査の現場に潜入する“ノンフィクション”ミステリー

『科学捜査ケースファイル ~ 難事件はいかにして解決されたか ~』英作家が科学捜査の現場に潜入する“ノンフィクション”ミステリー

『科学捜査ケースファイル ~ 難事件はいかにして解決されたか ~』英作家が科学捜査の現場に潜入する“ノンフィクション”ミステリー

化学同人より、イギリスのミステリー作家・ヴァル・マクダーミド(Val McDermid)さんによるノンフィクション作品『FORENSICS: The Anatomy of Crime』の日本語版『科学捜査ケースファイル ~ 難事件はいかにして解決されたか ~』(久保美代子さん訳)が刊行されました。

 

『科学捜査ケースファイル ~ 難事件はいかにして解決されたか ~』の概要

テレビドラマや映画、小説の題材としてもたびたび取り上げられる科学捜査。イギリスのミステリー作家・マクダーミドさんは、科学捜査の現場を歩き、第一線で活躍するエキスパートへのインタビューをとおして、性犯罪、放火、強盗、暴行などの事件解決に科学捜査がどのように役立てられているかを、その発展の歴史とともに浮き彫りにします。

また、犯罪捜査への有効性だけでなく、その限界に対しても言及されています。

 

ミステリー・ファンからも高評価 今野敏さんも推薦

実際に発生した事件をもとにした筆致は、スリリングで緊迫感に満ちており、ノンフィクション作品でありながら、良質のミステリー作品を読んでいるような魅力にあふれたものです。

本書は2016年に、世界中のミステリー・ファンが注目するバウチャーコンにおいて、「アンソニー賞最優秀批評/ノンフィクション賞」を受賞しました。また、同じく2016年には、アメリカ探偵作家クラブ賞ノンフィクション部門にノミネートされました。

本書の刊行に際し、作家の今野敏さんからは、「日進月歩の科学捜査も万能ではない。眼からウロコ、の連続。この本はネタの宝庫だ。」という推薦の言葉が寄せられています。

 

ヴァル・マクダーミドさん プロフィール

著者のヴァル・マクダーミド(Val McDermid) さんは、スコットランド出身のミステリー作家で、日本でも多数の作品が翻訳されています。

『殺しの儀式』で、英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞を受賞し、2010年にはミステリー界に貢献した人に贈られるCWAダイアモンド・ダガー賞を受賞したほか、多数の受賞歴を誇り、発行部数は全世界で1,000万部ともいわれています。人気、実力ともに現代を代表するミステリー作家のひとりといえます。

 

『科学捜査ケースファイル ~ 難事件はいかにして解決されたか ~』 目次

 
第1章 犯行現場

第2章 火災現場の捜査

第3章 昆虫学

第4章 病理学

第5章 毒物学

第6章 指紋

第7章 飛沫血痕とDNA

第8章 人類学

第9章 復顔

第10章 デジタル・フォレンジック

第11章 法心理学

第12章 法廷

 

科学捜査ケースファイル―難事件はいかにして解決されたか
科学捜査というのはそれ自体が心の踊る仕事であり、それを職にしている人々は、率直に言って、とんでもなく素晴らしい人たちなのだ。(本文より)

200年におよぶ歴史をもつ科学捜査。
犯罪解決に役立てられ、ドラマや小説の題材としてたびたび取り上げられ、ある意味では私たちにもなじみ深いものでもある。
しかし、DNA鑑定、指紋、毒物学、プロファイリングなどについて、どんなことを知っているだろうか。
英国のベストセラー作家、ヴァル・マクダーミドは、科学捜査の現場を歩き、第一線で活躍するエキスパートへのインタビューをとおして、性犯罪、放火、強盗、暴行などの事件解決に科学捜査がどのように役立てられているかを、その発展の歴史とともに浮き彫りにする。
犯行現場から法廷へと続く、科学捜査をめぐる旅。
【2016年アンソニー賞 批評/ノンフィクション賞 受賞】

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です