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【日本絵本賞】大賞に荒井良二さんの『きょうはそらにまるいつき』

第22回日本絵本賞が発表となり、「日本絵本賞大賞」に荒井良二さんの『きょうはそらにまるいつき』(偕成社)が選ばれました。

 
日本絵本賞は、公益社団法人「全国学校図書館協議会」と毎日新聞社によって、1995年度より「絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する」ことを目的に創設されました。山田養蜂場が特別協賛。図書印刷と旭洋紙パルプが協賛。

賞には「日本絵本賞大賞」「日本絵本賞」「日本絵本賞翻訳絵本賞」のほか、「候補絵本選定委員会」が選んだ候補絵本の中から読者の投票で選ばれる「日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)」があります。

 
今回は2015年10月から2016年9月までに日本において出版された絵本が対象となっており、日本絵本賞には松岡達英さん作・絵の『イモリくん ヤモリくん』(岩崎書店)と、内田麟太郎さん・作、山村浩二さん・絵の『くじらさんのーたーめならえんやこーら』(鈴木出版)、森枝卓士さん写真・文の『干したから…』(フレーベル館)の3作品が、日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)には矢野アケミさん作・絵の『どうぶつ ドドド』(鈴木出版)が選ばれています。

なお、今回は翻訳絵本賞の該当作品はありませんでした。

 
大賞を受賞した荒井良二さんは、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を、2005年には児童文学のノーベル賞とも言われるスウェーデンの児童少年文学賞「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を、2006年に『スキマの国のポルタ』で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。他にも国内外で多くの賞を受賞している人気絵本作家です。

 

きょうはそらにまるいつき夕暮れの公園で、乳母車の中から赤ちゃんが空を見ています。東の空から、まんまるい月がのぼってきました。
バレエの練習から帰る女の子や、新しい運動靴を買った男の子、仕事が終わった洋裁店の親子や、ギターの練習をしている人、夕食のかたづけをするおじいさんとおばあさん。町に暮らす人たちも、ふと見あげた空にまるい月をみつけます。
公園にあつまった猫たち、山にいる熊の親子、海でジャンプするクジラの上にも、まるい月が輝いています。
それぞれの人が暮らす、それぞれの場所に、やさしい光がふりそそぐ夜。町の公園では、にぎやかなお祭りがはじまりました。

 
おはなしかがくえほん (1) イモリくん ヤモリくん
イモリとヤモリ、どっちがどっち?

男の子につかまったイモリくんを、ヤモリくんが救い出します。さて、どうやって助けるのか?
お話を読みながら、イモリとヤモリのちがい、水の生き物のことがわかります!

 
くじらさんのーたーめならえんやこーら (チューリップえほんシリーズ)
大きな氷山の上に、ペンギンやらアザラシやらシロクマがぎっしり乗っています。真ん中には大きなクジラ。「くじらさんのーたーめならえんやこーら」の掛け声でペンギンたちは次々と海に飛び込んでいきます。すると氷山が浮き上がって…。

 
干したから… (ふしぎびっくり写真えほん)
これ、カエルの干物!?稲は干すの?稲も干すの!まんまるおせんべい?いやいや、干したなっとうなんだ!たくさんのサケがつるされちゃってるよ!!世界の干した食べもの大集合!野菜も魚も、肉も!?どうして干しちゃうの!?テーブルの上でふしぎを発見!!世界じゅうを歩いた著者による、ふしぎなふしぎな「干したもの」のおはなし。干すことのふしぎとその目的を紹介。

 
どうぶつ ドドド (たんぽぽえほんシリーズ)
はじめにねずみをちょこりと置いて、その隣にうさぎをちょこんとおいて、そのあとにあらいぐまをぽこんと置いて…。それから、それからどうするの? ドミノ倒しのしかけがついた、読み聞かせにぴったりのおはなし。

 
【関連】
日本絵本賞公式サイト
荒井良二のホームページ

 


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