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【第1回仙台短編文学賞】大賞は大阪府在住・岸ノ里玉夫(三咲光郎)さん『奥州ゆきを抄』が受賞

仙台短編文学賞実行委員会は、第1回仙台短編文学賞を発表し、大賞には岸ノ里玉夫さんの『奥州ゆきを抄』が選ばれました。

 

仙台短編文学賞について

仙台短編文学賞は、「仙台・宮城・東北の地から発信する」公募の文学賞です。「震災を経験した仙台から、次の世代の文学が産まれることを願って」、仙台の出版社・新聞社が創設。荒蝦夷(あらえみし)、河北新報社、プレスアートで構成する仙台短編文学賞実行委員会が主催。

集英社『小説すばる』編集部、東北学院大学、宮城県書店商業組合が協力。仙台文学館、東北大学災害科学国際研究所が後援。

なお、募集する作品は、仙台・宮城・東北となんらかの関連があるものに限り、400字詰め原稿用紙換算で25~35枚程度。

 

第1回仙台短編文学賞 受賞作品

第1回仙台短編文学賞には576編の応募があり、その中から大賞および各賞が決定しました。選考委員は、佐伯一麦さん他。
なお、東北学院大学賞は全応募作の中から、中学生・高校生・専門学校生・大学生・大学院生を対象に選考。

 
■大賞
『奥州ゆきを抄』
岸ノ里玉夫さん(58歳・大阪府在住)

■河北新報社賞
『あわいの花火』 
安堂玲さん(47歳・仙台市在住)

■プレスアート賞
『ごく限られた場所に降った雪』
村上サカナさん(50歳・七ヶ浜町在住)

■東北学院大学賞
『賽と落葉』
芽応マチさん(19歳・仙台市在住)

■東北学院大学賞(奨励賞) 
『河童の涙』
藤澤佳子さん(16歳・岩手県在住)

 
大賞を受賞した岸ノ里玉夫さんは、関西学院大学文学部卒。大阪府立高校教諭。
ペンネーム「三咲光郎」名義で著書を多数発表。1993年「大正暮色」で堺自由都市文学賞、1998年「大正四年の狙撃手」でオール讀物新人賞、2001年『群蝶の空』で松本清張賞を受賞。
著書に、『銀河のひややかな瞬き』『忘れ貝』『砲台島』『死の犬』『月と陽炎』『蒼きテロルの翼』『上野の仔』、「特務機関ラバーズ」シリースなど。

 
選評、受賞の言葉など詳細は、https://sendaitanpenbungak.wixsite.com/award/1 をご覧ください。

大賞は、3月15日の河北新報朝刊に掲載されたほか、4月5日発売の『Kappo 仙台闊歩』5月号、『小説すばる』4月17日発売号に掲載予定です。同じタイミングで河北新報社賞、プレスアート賞も各媒体に掲載されます。東北学院大学賞は『震災学』に掲載されます。

 
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