漫画は孤独を救えるか? 高見奈緒さん〈近未来ヒューマン〉コミック『さらば、漫画よ』上巻が刊行
新鋭・高見奈緒さんが、異常気象の猛暑が続く近未来の東京を舞台に描くコミック『さらば、漫画よ』上巻がイースト・プレスより刊行されました。
猛暑が続き崩壊する未来!? 地下都市計画が進むネオ東京の行方は――
著者の漫画家・高見奈緒さんは、『海、のち晴れ』で少年少女の痛みと再生をエモーショナルに描き、単行本デビューしました。長年の構想を実現した本作『さらば、漫画よ』では、漫画家と少年の交流を軸に、崩れ行く世界の均衡のなかで紡がれる人々の想いを描きます。
【あらすじ】
舞台は異常気象の猛暑が続く近未来の東京。政府は地下都市「東京ヒカロ」を建設中。キラキラした広告とはうらはらに、人々は懐疑的な見方をしていた。
そんななか、両親が離婚して寂しさを抱える8歳の少年・みなぞうは、世界的に大ヒット中の漫画『モクモクマン』に夢中。彼がモクモクマンに送った手紙により、その作者・獅子王(ししお)との交流が始まる。獅子王もまた心に空虚さを抱えていて――。
漫画の大ファンの少年と作者。お互いの存在がそれぞれに変化をもたらし、ストーリーは進んでいきます。それと同時に災害は少しずつ大きくなり、世界の均衡が崩れていく……。混沌とした世界、そして彼らの未来は―――?
★試し読み:https://matogrosso.jp/serial/umi-nochihare_saraba01/
じわじわと崩壊へと進むディストピア、人間の“寂しさ”について、そして漫画の存在意義とは――下巻は11月中旬に発売予定です。
さらば、漫画よ 上 高見奈緒 (著) 漫画は孤独を救えるか? 異常気象で猛暑の東京で暮らす8歳の少年・皆蔵(みなぞう)は、両親が離婚し家族が離れ離れになったことが悲しい。 新鋭・高見奈緒が描く近未来ヒューマンドラマ、上巻。 |
さらば、漫画よ 下 高見奈緒 (著) 漫画は世界を救えるか? 近未来、異常気象で猛暑が続く東京。 新鋭・高見奈緒が描く近未来ヒューマンドラマ、完結編。 |
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