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トーハンが書店店頭でCV(コンピュータビジョン)の実証実験 本のピックアップ回数を集計 将来は自動精算などにも活用へ

書店取次大手のトーハンの「ほんをうえるプロジェクト」は、CV(コンピュータビジョン)を店頭で活用する実験を、2月上旬より八重洲ブックセンター本店にて開始しました。

 

書店店頭×IT「マクルーハンの本棚」第3弾 書店×CV(コンピュータビジョン)の実証実験を開始

トーハンのほんをうえるプロジェクト(「ほんをうえる」)は、書店店頭にIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)などの最新技術を導入して集客に繋げ、お客様と本との新たな出会いの場を創る新施策「マクルーハンの本棚」を展開しています。

今回、同施策の第3弾として、CV(コンピュータビジョン)を店頭で活用する実験を、2月上旬より八重洲ブックセンター本店にて開始しました。

この仕組みは、GMOクラウド株式会社との共同実証実験となります。

 
CVとは、カメラが写すリアルタイムの画像情報をコンピュータが即座に認識・処理し、分析する技術です。海外では、レジがなく自動精算が可能となる無人店舗にも利用されており、万引防止など多岐にわたる可能性が期待されています。

今回の実験では、まずCVに実験対象の書籍を認識させ、棚の上に設置したWebカメラで、お客様が実験対象書籍を手に取った回数(ピックアップ回数)をカウント。売上データと照合し、スリップやPOSでは捕らえることができなかった「棚に戻された回数」を把握します。

これまで捕捉できなかった「販売の裏に潜む数字」を使って、(まだ売れていないが)売れる可能性をもった商品を発掘し、お客様への提案につなげます。順次、対象商品を広げ、将来的には、自動精算や万引き防止などの検討にもつなげたいとの考えです。

 

「マクルーハンの本棚」とは

「メディアはメッセージである」と主張した文明評論家の名を取り、「書店店頭もメディアであり、店主のメッセージを発信する場所である」ことを表現しています。

複数の企業とオープンイノベーションの連携を行っており、昨年9月に第1弾「次世代型電子POP」(提携企業:GMOクラウド株式会社)、11月に第2弾「AI書店員ミームさん」(提携企業:株式会社sMedio)を実施しました。

 


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