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日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞『蝉かえる』に続く、櫻田智也さん〈魞沢泉〉シリーズ『六色の蛹』が刊行

2021年に第74回日本推理作家協会賞第21回本格ミステリ大賞を受賞した『蝉かえる』に続く、櫻田智也さんの〈魞沢泉(えりさわ・せん)〉シリーズ最新刊『六色の蛹』が東京創元社より刊行されました。

 

昆虫好きの優しい青年は、人の心の痛みに寄り添う名探偵

ミステリ作家の櫻田智也さんによる、昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉(えりさわ・せん)を主人公にした人気シリーズの最新刊『六色の蛹』は、魞沢が行く先々で数々の謎に出会う、切なくも心温まるミステリ短編集です。

 
シリーズ二作目の『蝉かえる』は2020年の単行本刊行時に反響を呼び、多くの作家や書店員から絶賛され注目を集めました。また、翌21年には第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞する、快挙を成し遂げました。

 
<担当編集者からのコメント>

本作は、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した『蝉かえる』に匹敵する、〈魞沢泉〉シリーズ最新作です。全6話には、不思議な謎に絡む、亡くなった人間/残された人間の繊細な感情が描かれています。彼ら彼女らの切ない心模様を、?沢くんが推理で謎と共に解き明かすことで、暖かな「真実」も同時にすくい上げ、事件関係者の心も救うことができるのです。そんな唯一無二の傑作ミステリを、どうぞよろしくお願いいたします!

 
【あらすじ】

昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉(えりさわ・せん)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。

ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作! 著者あとがき=櫻田智也

 

著者プロフィール

櫻田智也(さくらだ・ともや)さんは、1977年生まれ、北海道出身。埼玉大学大学院修士課程修了。2013年「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞。2017年、受賞作を表題作にした連作短編集でデビュー。2018年、同書収録の「火事と標本」が第71回日本推理作家協会賞候補になった。

2021年『蝉(せみ)かえる』で第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞。

 

六色の蛹
櫻田 智也 (著)

■目次
「白が揺れた」
「赤の追憶」
「黒いレプリカ」
「青い音」
「黄色い山」
「緑の再会」

装画:河合真維
装幀:長﨑綾(next door design)

<既刊>

サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)
櫻田 智也 (著)

ブラウン神父、亜愛一郎に続く、令和の〝とぼけた切れ者″名探偵、登場!
張り巡らされた巧みな伏線、5つの驚愕の真相。
昆虫オタクの青年が、奇妙な謎を鮮やかに解き明かす!
第10回ミステリーズ! 新人賞受賞作収録

昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。

蝉かえる (創元推理文庫)
櫻田智也 (著)

【第74回日本推理作家協会賞&第21回本格ミステリ大賞受賞】
読み終わるとため息が漏れ、また読むことができてよかったと思う。
いつまでも読み継がれる本というのはそういうものだろう。
――法月綸太郎(解説より)

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた──。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る表題作など5編を収録。注目の若手実力派が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、連作ミステリ第2弾。著者あとがき(単行本版、文庫版)=櫻田智也/解説=法月綸太郎

 
【関連】
試し読み|六色の蛹

 


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