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幕末維新の英傑たちを支えた大思想家の人物伝『維新変革の奇才 横井小楠』が刊行

吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟ら、幕末維新の英傑たちも畏れた幕末維新のキーパーソン、横井小楠(よこい・しょうなん)の実像に迫る、猪飼隆明さん著『維新変革の奇才 横井小楠』がKADOKAWAより刊行されました。

 

自筆史料を含む新発見史料を駆使し、学問と思想と経綸の実像に迫る

横井小楠は、民を慈しみ、世界の模範となる日本を目指した大思想家。吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟ら、英傑たちが畏れた幕末維新のキーパーソンでもありました。

 
福井藩主・松平春嶽は、熊本藩士であった横井小楠の実力をいち早く見抜き、彼を福井藩に派遣することを熊本藩に要請。小楠は福井藩に招かれ、政治顧問として自らの思想を大きく反映させました。また、春嶽のブレーンとして国政にも関わったとされています。

 
本書は、小楠の書翰や自筆草稿など、新出史料から新たな人物像を描き出す、人物伝の決定版です。

小楠の生きた人生60年は、日本の維新変革期にあたり、日々激しく変化する中にありました。新しい国家と社会が模索され続けた激動の時代を、小楠がいかに主体的に生きようとしたのか、知られざる姿を明らかにします。

 

本書の構成

第1章 小楠の思想形成の序幕

第2章 江戸遊学と失意の帰国

第3章 実学党の結成と熊本藩政

第4章 ペリー来航と開国論

第5章 福井藩に活動の舞台を与えられて

第6章 文久期の幕政改革と横井小楠

第7章 沼山津に閑居

第8章 維新政権と横井小楠

補論  小楠の実学思想について

 

著者プロフィール

猪飼隆明(いかい・たかあき)さんは、1944年生まれ、福井県出身。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本大学文学部教授・大阪大学大学院教授を経て、大阪大学名誉教授。

著書に『近代日本におけるハンセン病政策の成立と病者たち』(校倉書房)、『西南戦争 戦争の大義と動員される民衆』(吉川弘文館)、『西郷隆盛 西南戦争への道』(岩波新書)、『熊本の明治秘史』(熊日新書)、『「性の隔離」と隔離政策 ハンナ・リデルと日本の選択』(熊本出版文化会館)、訳・解説に『ビギナーズ 日本の思想 新版 南洲翁遺訓』(角川ソフィア文庫)など多数。

 

維新変革の奇才 横井小楠
猪飼 隆明 (著)

民を慈しみ、世界の模範となる日本を目指した大思想家。吉田松陰、坂本龍馬ら、英傑たちが畏れた幕末維新のキーパーソン。書翰や自筆草稿など、新出史料から新たな人物像を描く。

小楠の生きた人生六〇年は、日本の維新変革過程にすっぽりおさまり、日々激しく変化する中にあった。欧米列強の日本への開国要求は、あるいは日本の植民地化を招くかもしれない。そのような現実と向き合いながら、思想形成をしていく姿を、具体的に追いかけた。
小楠自筆史料を含む、豊富な新発見史料を駆使して、小楠の学問と思想と経綸の実像に迫りたいと思う。そして新しい国家と社会が模索され続けた維新変革過程に、小楠がいかに主体的に生きようとしたのか、その具体的な姿を描き出したい。(はしがきより、一部抜粋)

 
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