松岡圭祐さん歴史ミステリ『シャーロック・ホームズ対伊藤博文 改訂完全版』『続シャーロック・ホームズ対伊藤博文』が刊行
松岡圭祐さんの歴史ミステリ『シャーロック・ホームズ対伊藤博文 改訂完全版』および『続シャーロック・ホームズ対伊藤博文』が角川文庫より刊行されました。
世界のシャーロキアンを圧倒した驚異の歴史ミステリ
ホームズ×歴史、驚きに満ちたサスペンスと謎解きを楽しめる『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の改訂完全版と、続編『続シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の2冊が同時発売。ベストセラー作家によるシャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ、新たなホームズ譚です。
【『シャーロック・ホームズ対伊藤博文 改訂完全版』あらすじ】
ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦ったシャーロック・ホームズは、兄マイクロフトの助けを借りて日本へ向かった。イギリスに来ていた際に面識をもった伊藤博文のもとで世話になっていると、日本を訪問していたロシアのニコライ皇太子が、警備中の巡査に斬りつけられ負傷をした。
日露の関係を揺るがす一大事件に、ホームズは伊藤博文とともに巻き込まれていく――。全米ベストセラー、正典の矛盾を解消した名編、改訂完全版で登場!
【『続シャーロック・ホームズ対伊藤博文』あらすじ】
シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。全米ベストセラー待望の続編!
<英語圏でも絶賛の声多数!>
英語圏でも人気作となった『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』について、寄せられたレビューを紹介します。
◆「日本の作家、松岡圭祐は明らかにホームズファンであり、慎重に複数のホームズネタをストーリーに盛り込んでいます。
本の冒頭にはライヘンバッハでの闘争の再現があり、ホームズが生き残ったのは柔術という日本の武術の知識のおかげであると賢明なひねりがあり、死闘でモリアーティを倒すことができた。それからベーカー街221Bへの必要な訪問と、忠実なジョン・ワトソン博士との最終的な再会があります。」
―― Strait Times
◆「シャーロック・ホームズは愛とマニアックな知識に富んでいます。これは、ここ数年で米国市場に登場したホームズのパスティーシュの中で最も楽しいものであることは間違いありません。」
―― Open Letter Review
◆「シャーロックと彼の兄弟は、探偵が実際に国を追われ、そのような異なる文化に順応しようとした場合に読者が想像するとおりに行動します。 19世紀後半の日本の肖像はとても魅力的です。」
―― Marilyn’s Mystery Reads
著者プロフィール
松岡圭祐(まつおか・けいすけ)さんは、1968年生まれ、愛知県出身。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。
大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。
『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は2019年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスさんは「世界に誇るべき才能」と評する。
その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』『ジェームズ・ボンドは来ない』『黄砂の籠城』『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。
シャーロック・ホームズ対伊藤博文 改訂完全版 (角川文庫) 松岡 圭祐 (著) 装丁:舘山一大 |
続シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (角川文庫) 松岡 圭祐 (著) 装丁:舘山一大 |
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