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現代思想の奇才がウクライナ戦争以後の世界の「常識」の本質をえぐり出す! スラヴォイ・ジジェクさん『戦時から目覚めよ 未来なき今、何をなすべきか』が刊行

現代思想の奇才、スラヴォイ・ジジェクさんがウクライナ戦争以後の世界の「常識」の本質をえぐり出す『戦時から目覚めよ 未来なき今、何をなすべきか』がNHK出版新書より刊行されました。

 

ウクライナ、パレスチナ、西欧とロシアの文化戦争…ジジェクさんの思想と政治批評にこの一冊で入門する!

本書の著者は、フロイト=マルクス主義の代表的思想家として活躍するスロヴェニアの哲学者、スラヴォイ・ジジェクさん。経済思想家の斎藤幸平さんがEテレ「100分de名著 パンデミックを越えて」(2022年放送)でジジェクさんの著書を紹介し、マルクス主義と現代思想を現代的な文脈で繋げる稀有な思想家として強い影響を受けていることを公言したことでも関心が高まっています。

 
気候変動、生態系の破壊、食糧危機、世界大戦――人類の破滅を防ぐための時間がもう残されていないのだとしたら、我々は今何をなすべきなのでしょうか?

ウクライナ戦争、パレスチナ危機、西欧とロシアの文化戦争とその影響――いまだ語られざる論点とは。パンデミックを経てますます注目される現代思想の奇才が、西欧と世界で今起きている事象の本質をえぐり、混迷と分断渦巻く世界の「可能性」を問う一冊です。

 

本書の構成

第1章 さらばレーニン、ようこそ無能な侵略者たち

第2章 戦争(と平和)の異常な平常化

第3章 黙示録の五番目の騎士

第4章 「サファリ」的な主観性

第5章 ほかの国が果たすべき役割

第6章 結束する権力者に立ち向かえ

第7章 今日のウクライナにおけるレーニン

第8章 ヒマワリの種がたっぷり入ったポケットから、何が育つのか?

第9章 倫理観の衰退を示す紛れもない兆候

第10章 偽の目覚めに騙されるな

第11章 ロシアと西欧の文化戦争

第12章 狂気のリズムにブレーキをかけろ

第13章 富裕層への課税? それじゃ足りない!

第14章 アサンジ:そうとも、われわれにはできる!

 

著者プロフィール

スラヴォイ・ジジェクさんは、1949年生まれ、スロヴェニア出身。リュブリャナ大学社会学研究所教授。ラカン派精神分析の立場からヘーゲルの読み直しを行い、マルクス主義のイデオロギー理論を刷新、全体主義などのイデオロギー現象の解明に寄与。また社会主義体制下のユーゴスラビアで反体制派知識人として民主化運動に加わり、指導的な役割を演じるなど現実的な問題に対しても積極的な発言を行っている。

著書に『イデオロギーの崇高な対象』(河出文庫)、『ポストモダンの共産主義』(ちくま新書)、『性と頓挫する絶対』(青土社)、『パンデミック』『パンデミック2』(Pヴァイン)など多数。

 

戦時から目覚めよ: 未来なき今、何をなすべきか (NHK出版新書)
スラヴォイ・ジジェク (著), 富永 晶子 (翻訳)

人類の”大惨事”は避けられるか?

気候変動、生態系の破壊、食糧危機、世界大戦――人類の破滅を防ぐための時間がもう残されていないのだとしたら、我々は今何をなすべきなのか?パンデミックを経てますます注目される現代思想の奇才が、西欧と世界で今起きている事象の本質をえぐり、混迷と分断渦巻く世界の「可能性」を問う。

 


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