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「Aマッソ」加納愛子さん中編小説集『かわいないで』が刊行

お笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子さんによる中編小説集『かわいないで』が文藝春秋より刊行されました。

 

人気お笑い芸人にして注目の著者の初の中編小説集

本書は、人気お笑い芸人にして注目の著者の初の中編小説集。「黄色いか黄色くないか」「かわいないで」の2編を収録した、誰にも覚えがありながら名付けがたい微視的な関係性や感情を、鋭い観察と抜群の言語感覚で織り上げた、著者新境地の小説集です。

なお、表紙の画像を手掛けたのは、東京在住の画家・楓真知子さんです。

 
【あらすじ】

◆「黄色いか黄色くないか」
高校生の頃からお笑いに魅せられて、お笑いライブハウスに就職した主人公。賞レースが集中して芸人の悲喜こもごもが色濃くあらわれる、ある年末年始に繰り広げられる、華やかな「笑い」の舞台裏の人間ドラマに迫る。

 
◆「かわいないで」
日本史の授業中、千尋は必死に耳を研ぎ澄ます。隣席の香奈美がひそひそ声で後ろのふたりに語る、昨日のデートの一部始終に。千尋がどうしても聞きたいのは、透子から香奈美に放たれる「かわいないで(笑)」という絶妙な相槌の一語なのだ。

 

加納愛子さん コメント

彼女が、あの子が、救いのように放つ光を帯びた言葉を、言葉にして届けられる喜びこそがこの小説です。二作で描いた劇場と教室は、頭の中で同じ大きさでした。あのサイズの空間に、渇くことのない欲望があるのかもしれません。

 

著者プロフィール

(c)文藝春秋

(c)文藝春秋

加納愛子(かのう・あいこ)さんは、1989年生まれ、大阪府出身。芸人。2010年に幼馴染の村上愛さんとお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。ネタ作りを担当する。ドラマ「お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ」にて初めて脚本を担当。2024年4月より中京テレビ「スナック女子にハイボールを」で単独で初の連ドラ脚本を手がける。

著書はエッセイ集に『イルカも泳ぐわい。』『行儀は悪いが天気は良い』、小説集に『これはちゃうか』がある。

 

かわいないで
加納 愛子 (著)

柚木麻子さん絶賛!
「勇気を出して誰かの心にふれてみた時の手触り。心にさわられた時のかすかなざらつきと温度。どうしてこんなに思い出させてくれるんだろう。この本がどうしようもなく好きだ。」

人気お笑い芸人にして注目の著者の初の中編小説集。

 


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