「珈琲店タレーランの事件簿」岡崎琢磨さん〈ルッキズム〉をテーマとする長編『鏡の国』が刊行
累計250万部を突破している人気ミステリー「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズの著者・岡崎琢磨さんが3年がかりで仕上げた長編小説『鏡の国』がPHP研究所より刊行されました。なお、第一章までの試し読みを公開中です。
現代の病に鋭く切り込む本格ミステリー
本書は、外見だけで人を判断する「ルッキズム」や、自分の容姿の欠点にとらわれてすぎてしまう「身体醜形障害」などをテーマにしています。
執筆時期とコロナ禍が重なったことが、作品に大きな影響を及ぼしました。
外出や対面の自粛を求められ、SNSの運用や動画配信がさらに盛んになったこの3年間で、著者は人の見た目やルッキズムについてより深く考えるようになりました。それにともなってこの物語も、展開や結末が当初の構想から大きく変わっていったと述べます。
マスクが外れつつある今、改めて「人の見た目とは何か」を読者に問う作品です。
【著者コメント】
3年かかりました。振り返れば、その間にも世の中は絶えず移り変わり、その渦に私も作品も幾度となく巻き込まれながら、まさに2023年の今、刊行されるべき物語になったと実感しています。見た目のことで悩み、苦しむすべての人に、この物語を届けたいです。
<『鏡の国』あらすじ>
大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪に、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」――。
削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。
第一章までを期間限定無料公開
発売前にプルーフを読んだ書店員の方たちからは、絶賛と応援の声とともに、想定を大幅に超える注文が殺到しています。この反響の大きさを受けて、PHP研究所では伏線や謎解きの鍵が隠された第一章までを、同社のサイトにて10月31日(火)までの期間限定で公開中です。
★URL:https://www.php.co.jp/mem/sunao/mirror/
〔発売前にプルーフを読んだ書店員さんのコメント〕
◆中断できない圧巻の面白さに、夜通し読んでしまいました!人の優しさと温かさが胸に溶ける、至高のミステリーです!!
――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
◆マスクで顔が隠れるようになった世の中にインパクトを与える内容で、おもしろさと同時に人の見た目とは何かを考えさせられた作品だった。
――有隣堂淵野辺店 大久保あすかさん
◆二冊の小説を読んでしまったような奇想天外の発想。そして騙された後の爽快感はなんなのでしょう。絶対におすすめ。あなたも騙されてください。
――くまざわ書店南千住店 鈴木康之さん
著者プロフィール
岡崎琢磨(おかざき・たくま)さんは、1986年生まれ、福岡県出身。京都大学法学部卒業。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に残った『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。2013年、同作で第1回京都本大賞受賞、人気シリーズとなる。
その他の著書に『夏を取り戻す』『貴方のために綴る18の物語』『Butterfly World 最後の六日間』など多数。
鏡の国 岡崎 琢磨 (著) 反転、反転、また反転―――!本気の「仕掛け」を堪能せよ! |
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▼鏡の国 試し読み
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