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【訃報】脚本家・小説家の早坂暁さんが死去

脚本家・小説家の早坂暁(はやさか・あきら=本名:富田祥資)さんが12月16日、腹部大動脈瘤破裂のため東京都内で死去しました。88歳。愛媛県松山市出身。葬儀は家族のみで行う予定。

 
早坂暁さんは、1929年生まれ。日本大学芸術学部卒業。『七人の刑事』『天下御免』『修羅の旅して』や「事件」シリーズ、吉永小百合さんが広島で胎内被爆した芸者を演じた『夢千代日記』、生まれ育った商家を舞台にした「花へんろ」シリーズなど数多くのヒットドラマの脚本を手掛けました。『花へんろ・風の昭和日記』で第4回(1985年度)向田邦子賞を受賞。

『空海』『天国の駅』『千年の恋 ひかる源氏物語』など、映画の脚本も手掛けています。

1980年に芸術選奨文部大臣賞、1994年に紫綬褒章、2000年に旭日小綬章を受賞。

小説に『戦艦大和』『山頭火 何でこんなに淋しい風ふく』、自伝的小説『ダウンタウン・ヒーローズ』、新田次郎文学賞を受賞した『華日記 昭和生け花戦国史』など。なお、『ダウンタウン・ヒーローズ』は、山田洋次監督で映画化されました。
また、エッセイ『公園通りの猫たち』で講談社エッセイ賞を受賞しています。

 

ダウンタウン・ヒーローズ (早坂暁コレクション)
昭和23年、18歳の春、旧制松山高校の学生だった私は、一人の女と出会い、血気にまかせて予期せぬ道を走り出した。女は、道後松ヶ枝町の遊廓の娼婦・イチ子。私は、イチ子の背中の刺青に合わせて、“夫婦彫り”をしたのだ…。敗戦直後の混乱期、四国・松山を舞台にくりひろげられる“巷の天才・英雄たち”の青春。おもしろうて、やがてかなしき無頼の日々を綴る自伝的長編小説。

 


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