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統合失調症の患者から世界はどう見えているのか?『今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる』が刊行

統合失調症の発症体験を本人が描くコミックエッセイ、Himacoさん著『今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる~統合失調症の私から世界はこう見えた~』がKADOKAWAより刊行されました。

 

患者自らが描く、発症時の「世界の見え方」がリアル

100人に1人が罹患すると言われる 「統合失調症」。決して珍しくはない病気ですが、幻覚や極端な妄想など、症状が通常の精神状態からはかけ離れているため、その理解は必ずしも進んでいるとは言えません。

 
発症した時、本人の脳内はどんな混乱状態になっているのでしょうか?

この本は、まさか自分が統合失調症になるとは思っていなかったという著者のHimacoさんが、自らの闘病から社会復帰の過程までを、繊細かつ優しいタッチで描いたコミックエッセイです。

 
Himacoさんは22歳のころとても不思議な感覚を得ました。頭が回りすぎるくらい回転して鋭敏になり“思考が飛躍”。脳が勝手に、どんどん小さな情報を拾ってはストーリーを作ってしまうようになります。

電車で隣に座った人の貧乏ゆすりを「何かの暗号か?」と脳が解釈してしまったり、テレビでは「いつも自分のことが話題になっている!」と錯覚してしまったり。

(書籍より一部抜粋)

(書籍より一部抜粋)

症状がやや落ち着いてからも、社会復帰を焦る中で再び精神的な不調に陥ってしまいます。それでも徐々に病を受け入れ、やがて自分のペースで生きていくことを決意します。

(書籍より一部抜粋)

(書籍より一部抜粋)

HimacoさんがSNSで発表し反響を呼んだこの実体験コミック。今回の書籍化では、社会復帰の苦労など未発表の体験エピソードを大幅に追加。統合失調症の当事者や関係者、また病気の内容を知りたいという方にも参考になるような構成になっています。

 

著者からのメッセージ

統合失調症のことをあまり知らない人にも発症時の体験を想像してもらいやすいように、表現を工夫しました。なんでもない日常から幻覚や妄想にいたるまでの道筋を描いています。発症後のお話では私の葛藤や失敗した体験、そして今現在幸せに暮らすまでを描きました。当事者の方やそのご家族の方、そしてこの病を身近に感じたことのない人にぜひ読んでいただきたいです。

 

著者プロフィール

著者のHimacoさんは、和歌山県在住。短期大学を卒業後、栄養士として働くなかで統合失調症を発症した。絵を描くことが趣味で、発症時の体験をコミックエッセイにまとめSNSで発信し反響を呼ぶ。

著書に絵本『統合失調症を患ったお話』(いしだえほん)がある。

 

今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる ~統合失調症の私から世界はこう見えた~
Himaco (著)

統合失調症患者が描く、発症したときの本人の脳内とは

100人に1人が罹患すると言われる 「統合失調症」。決して珍しくはない病気だが、幻覚や極端な妄想など通常の精神状態からは想像しにくい症状のため、その理解は必ずしも進んでいるとは言えない。
発症した時、本人の脳内はどんな混乱状態になっているのか? 闘病から社会復帰の過程まで、女性が自らの発症体験を、繊細かつ優しいタッチで描いたコミックエッセイ。

 


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