名画や昔話の裏側には血と死が入り混じる暴力が潜んでいる!アンソロジー漫画『昔の芸術を〈少女漫画風に〉つぶやくよ』が刊行
恋人の心臓の血をすする女の子など、グロくて過激な名画や童話の闇を暴くアンソロジー漫画『昔の芸術を〈少女漫画風に〉つぶやくよ』(原案:ヤスダコーシキさん)がKADOKAWAより刊行されました。
昔の絵画の裏側に眠るグロテスクな話を、5人の漫画家がコミカライズ
昔の絵画や昔話には血と死と復讐が入り混じるグロテスクなお話が眠っています。
「恋人の心臓の血をすする女の子の話」や「怒りを買って睾丸をえぐりだされた男の話」、「大量殺人鬼の妻になった話」、果ては「人肉シチューの話」なんかもあります。その中には、なんと実話もあるというから驚きです。そんなグロテスクな話を様々な画風でコミカライズしました。
原案を担当したのは、SNSに古今東西の芸術に関する豆知識を投稿している「昔の芸術をつぶやくよ」。Xのフォロワーは21万人超えで、淡々とした語り口で恐ろしい話を読ませてくれるのが大人気です。
今回は「昔の芸術をつぶやくよ」の厳選した12本の話を、個性的な5人の漫画家がコミカライズ。少女漫画風、ギャルマンガ風、コミックエッセイ風と……内容は恐ろしくてグロテスクなのに絵柄が可愛くてどこかアンバランスで不気味な漫画にしてくれました。読みながら感情がぐちゃぐちゃになること間違いなしです。
本書のあらすじ
一見美しくはかなげな女性が苺を手に持ったように見える1650年頃に描かれた「ギスムンダ」という絵画があります。彼女が右手に握っているものは苺ではありません。実は、恋人の心臓なのです…。彼女がなぜ恋人の心臓を手に握らなければならなかったのか。そこには、身分の違う恋愛に激怒した父親によるグロテスクで過激すぎる仕打ちが隠されていたのです。(第1話「ギスムンダと恋人の心臓」より)
愛妻家だった領主ティアボルトは妻を亡くしてしまうのですが、死の間際に「私のはめている指輪がぴったり合う人と再婚して」と言い残します。ティアボルトは指輪のぴったりはまる再婚相手を探すのですが、なんと娘のドラリスの指にぴったり。これを受けてティアボルトは「実に娘と結婚しちゃお」と考え、娘を追いかけまわしてしまい……。(第4話「ティアボルトとドラリス」より)
グロくて過激な12本の物語が詰まった一冊です。
著者プロフィール
【原案】
ヤスダコーシキさん(https://x.com/lfxamdg4pe50i9e)が担当。「昔の芸術をつぶやくよ」名義でSNSで投稿している古今東西の芸術に関する豆知識が人気。著書に『つい人に話したくなる名画の雑学』(KADOKAWA)がある。X:
【漫画】
5人の漫画家、CHIHIROさん(@chihiro21865527)、棘茸botさん(@togekinoko12)、ねおきてるさん(@neoki_teru)、陽向シズクさん(@hinata_shizuk)、みなみさん(@minami_152133)が担当。
昔の芸術を〈少女漫画風に〉つぶやくよ ヤスダコーシキ (企画・原案) 神話とか古典文学とか歴史とか、昔のお話はお好きでしょうか?カビが生えたような退屈な話なんて見ちゃいられないよ、と思う人もいるかもしれません。だがしかし、です。昔の話は退屈どころか、なかなかにエグくて過激なものが多いのです。 5人の漫画家による名画や童話の闇を暴くアンソロジーをご堪能ください! |
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