世界初!鈴木俊貴博士が解明“シジュウカラ語”を使った絵本『にんじゃシジュウカラのすけ』が刊行
世界文化社は、動物言語学者で小鳥博士でもある鈴木俊貴さんが監修し、世界で初めて解明された“シジュウカラ語”を使ったユーモアあふれる絵本『にんじゃシジュウカラのすけ』(文:大塚健太さん、絵:出口かずみさん)を刊行しました。
「いつかは小鳥たちと会話できる世界に!?」 夢が広がる、シジュウカラ語が登場する絵本
近年、小鳥博士の鈴木俊貴さんにより〈シジュウカラは200種類ほどの鳴き声を使い分け、鳴き声を組み合わせた文法まで持ち合わせている〉ことが解明されました。
世界で初めて「動物が言葉を話していること」を突き止めた鈴木さんの研究発表は、国内外で大きな注目を集めています。
この絵本では、鈴木さんが解明した「シジュウカラ語」を、主人公・シジュウカラのすけたち、小鳥忍者が使う「ひみつの言葉」として登場させています。子どもたちと物語を楽しみながら、本物のシジュウカラたちが使う「ひみつの言葉」に耳を傾けてみませんか?
★NHK「サイエンスZERO」【世界初!「鳥の言葉」を証明した“スゴい研究”の「中身」 『ピーツピ・ヂヂヂヂ』】:https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/blog/bl/pkOaDjjMay/bp/p0XWGW8MX7/
監修者/小鳥博士・鈴木俊貴さんよりメッセージ

監修:小鳥博士 鈴木俊貴さん
(『にんじゃシジュウカラのすけ』あとがきより)
この絵本に登場するシジュウカラやメジロ、ヤマガラは、私たちにとても身近な小鳥です。じっくり観察してみると、色々な鳴き声をだしていることに気がつくかもしれません。「ツツピー」、「ヒヒヒ」、「ヂヂヂヂ」……。じつは、こうした鳴き声のひとつひとつに意味があり、言葉になっていることがわかってきました。小鳥たちのすごいところは、別の種類の鳥の言葉もきちんと理解できること。鳴き声のひびきは違っていても、お互いに言葉を学びあい、協力して暮らしています。少し前まで、鳥に言葉があるなんて誰も信じていませんでした。小鳥の忍者が見つかる日もそう遠くないかもしれません。
小鳥忍者たちの、やさしさと勇気、ユーモアたっぷりの物語!
【あらすじ】
メジロ城につえる、ことりの忍者・シジュウカラのすけ は、今日も修業にはげみます。
ある日、メジロ城のお殿さまが「世界で一番おいしい木の実」を取ってくるように言いました。シジュウカラのすけ は、仲間たちと、お殿さまの願いを叶えることができるのでしょうか…。
著者プロフィール
■監修:鈴木俊貴(すずき・としたか)さん
1983年生まれ、東京都出身。動物言語学者。2002年に東邦大学理学部生物学科に進学し、シジュウカラの言葉と出会う。東京大学教養学部学際科学科助教、京都大学白眉センター特定助教などを経て2023年から東京大学先端科学技術研究センター准教授。
シジュウカラの研究で、2018年に日本生態学会宮地賞、2021年に文部科学大臣表彰若手科学者賞と日本動物行動学会賞を受賞。小鳥博士、シジュウカラ語マスター。
■文:大塚健太(おおつか・けんた)さん
1976年生まれ、埼玉県出身。おはなしを手がける絵本作家。絵本作品に『うごきません。』『おにゃけ』『でんにゃ』(以上、パイインターナショナル)、『いちにちパンダ』『ワニはどうしてワニっていうの?』(以上、小学館)、『おやつトランポリン』(白泉社)、『フンころがさず』(KADOKAWA)、『ちんあなごのちんちんでんしゃ』(講談社)など。
■絵:出口かずみ(でぐち・かずみ)さん
1980年生まれ、佐賀県出身。絵本作品に『おべんとういっしゅうかん』(学研プラス)、『うろおぼえ一家のおかいもの』(理論社)など。著書に『名前のないことば辞典』(遊泳舎)、絵の仕事に『ポテトむらのコロッケまつり』(教育画劇)、『たくはいび――ん』『からっぽになったキャンディのはこのおはなし』(以上、小峰書店)などがある。
にんじゃ シジュウカラのすけ 大塚 健太 (著), 出口 かずみ (イラスト), 鈴木 俊貴 (監修) ことりにんじゃ ひみつの言葉はシジュウカラ語!? 仲間たちと協力して大きな敵に立ち向かう、ことりにんじゃたちのおはなし。 メジロじょうに つかえる ことりの にんじゃ あるひ メジロじょうの おとのさまが シジュウカラのすけは なかまたちと |
【関連】
▼世界初! 「鳥の言葉」を証明した“スゴい研究”の「中身」 『ピーツピ・ヂヂヂヂ』 – サイエンスZERO – NHK