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キミの中の大切な一冊を、世界に推してみないか!「推し文大賞」入賞者が決定

「あなたの人生観を揺さぶった物語、心に刺さった一行、胸がアツくなったキャラクターなど。キミの中の大切な一冊を、世界に推してみないか!」というメッセージとともに、講談社が2022年11月13日から2023年1月16日まで募集した「推し文大賞」の入賞者が決定しました。

 

キミの感動を、世界中に広めよう。「推し文大賞」入賞者決定!

絵本、漫画、小説、実用書など講談社から出版されているすべての書籍が対象で、中学生以下、高校生、大学/一般の全3部門に全国から多数の応募があり、QuizKnockのメンバーによる厳正な最終審査の結果、入賞者が決定しました。

 
各部門において、最優秀賞(1名)、優秀賞(3名)、入選(5名)、団体賞(2団体)を選出。「推し文大賞」特設サイトでは、入賞者のお名前、作品、審査員コメントが掲載されています。

 
★「推し文大賞」特設サイト:https://www.kodansha.com/oshibun/

 

「推し文大賞」入賞者

各部門の最優秀賞は以下のとおりです。

 
<中学生以下の部>

◆最優秀賞:城下あかりさん

【推し文タイトル】「私が数学を好きになったきっかけ」
【推し本】『浜村渚の計算ノート』(著:青柳碧人さん)
【推したい相手】数学が好きな人と、そうでもない人に

【最終審査員コメント】QuizKnock 伊沢拓司さん
個人的には、より学年が上の部門だったとしても上位に選ぶであろう作品だった。「推し文」である以上は「他人が読んだらどう思うか」の視点が必要であるが、本作はエピソードの選択やまとめ方にそうした客観性が窺え、かつ筆致も魅力的であった。

 
<高校生の部>

◆最優秀賞:玉木まりあさん

【推し文タイトル】「みんなが集う場所」
【推し本】『しずかな日々』(著:椰月美智子さん)
【推したい相手】人生の選択を迷って悩んでいる人

【最終審査員コメント】QuizKnock 山本祥彰さん
過ごした日々が、一度読んだはずの本をより鮮明に生々しく見せたのですね。
玉木さんが『しずかな日々』を拠り所としたように、この文章自体さえも誰かの拠り所になるだろう、と思わせてくれる作品でした。

 
<大学・一般の部>

◆最優秀賞:南千尋さん

【推し文タイトル】「言葉のたび」
【推し本】『わたしの芭蕉』(著:加賀乙彦さん)
【推したい相手】忙しく働く大人へ

【最終審査員コメント】QuizKnock 須貝駿貴さん
芭蕉にとっての光堂のように、南さんにとって無駄を削ぎ落とした日本語はただの日常以上に光り輝いて見える、そんな思いが伝わりました。
実はこの作品は、字数が他の方の作品より少ないです。まるで俳句のように、伝えたいことに絞って書いてくださったのでしょう。

 
<団体賞>

◆中学生以下の部:文京学院大学女子中学校(東京都)
◆高校生の部:聖和学院高等学校(神奈川県)

 
※優秀賞、入選については「推し文大賞」特設サイト(https://www.kodansha.com/oshibun/)に掲載されています。
※最優秀賞ならびに優秀賞に選ばれた方には、3月30日(木)13:30に講談社にて開催される「推し文大賞」贈賞式で最終審査委員QuizKnockのメンバーより賞と副賞が授与されます。

 

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)
青柳 碧人 (著)

「刑事さん、解けちゃいました」
四色問題、フィボナッチ数列、円周率――。対「数学テロ」。警視庁の最終兵器は、天才数学少女!

「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!!

しずかな日々 (講談社文庫)
椰月 美智子 (著)

おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に―。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。

わたしの芭蕉
加賀 乙彦 (著)

「芭蕉は美しい日本語の世界に遊ぶ楽しみを私に教えてくれた」。
そう語る加賀乙彦氏は、作家として日本語の表現を、いかに豊かに、簡潔に、美しく磨いてゆくかに砕心してきた。長編作家・加賀乙彦氏が魅了された日本語の美を体現しているのが、十七文字という短い表現法の芭蕉であることが興味深い。
芭蕉の句の、散文の美しさはどのようにしてもたらされたのか。それを三部からなる構成で、具体的にたどってゆく。
第一部では、決定句に至るまでの推敲の跡をたどることで、美しい日本語の探求として俳句の世界を豊かにした事実を示す。
第二部では、推敲よりも、深い愛着の心で自然や人事と交わる芭蕉の姿を見る。
第三部では、芭蕉の人生行路に注目しつつ、俳句をちりばめた紀行や、豊かな俳味を持つ俳文の世界を味わう。
本書は世間に数多ある芭蕉の研究書とは趣旨を異にするものである。加賀乙彦氏が夢中になって読んだ芭蕉の自然を愛でる感性と、美しく奥深い日本語の使い方、その感動を伝え分かち合いたいという気持ちから書かれたものである。

 
【関連】
推し文大賞|World meets KODANSHA

 


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