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”日本で最も活きがよく最も純粋な詩人”吉増剛造さんが「第6回井上靖記念文化賞」を受賞

井上靖記念事業実行委員会(NPO法人旭川文学資料友の会・北海道新聞旭川支社・旭川市教育委員会)は、優れた文化活動を通じて継続的に地域や社会への貢献を行っている方を表彰するため、旭川ゆかりの作家・井上靖の業績と遺志を記念した井上靖記念文化賞を贈呈しています。

第6回となる本年は、詩人の吉増剛造さんが本賞を受賞しました。

 

第6回井上靖記念文化賞の結果について

■受賞者:(よします・ごうぞう)さん(詩人)

■受賞の理由
「吉増剛造氏は現在、日本で最も活きのいい詩人である。かつ最も純粋な詩人である。
『黄金詩篇』から始まる彼の詩作活動の泉は今に至るまで枯れることなく、こんこんと日本語の世界を豊かに潤し、芳醇な詩的精神文化を醸成している。
半世紀以上にわたる彼の詩と声は、さながら宇宙の中心にある大樹の如く我々の生と思念を支え、井上靖の詩的世界に通底する。
我々は、井上靖記念文化賞に最も適しい詩人を選ぶことが出来た。」

■賞:記念品及び賞金100万円

■選考委員
◎赤木国香さん(北海道新聞社文化部長)※令和5年2月18日(土)選考委員会開催当時
◎川村湊さん(文芸評論家・法政大学名誉教授)
◎栗原小巻さん(女優・日本中国文化交流協会副会長)
◎酒井忠康さん(美術評論家・世田谷美術館長)
◎辻原登さん(作家・県立神奈川近代文学館長)

 
なお、特別賞を和光大学名誉教授で私塾「成城寺小屋講座」代表の山本ひろ子さんが受賞しています。

※詳細は、https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/329/348/380/inouey_kinen.html をご覧ください。

 
【贈呈式・受賞記念講演会について】

◎日時:令和5年5月20日(土) 午後3時から
◎会場:アートホテル旭川
◎入場料:無料
◎定員:50名
※詳細が決まり次第、別途公表。

 

吉増剛造さん プロフィール

1939年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学文学部国文科卒業。在学中から「三田詩人」「ドラムカン」を中心に詩作を試みる。1960年代より詩の朗読を始め,世界各地で先鋭的なパフォーマンスを行なう。近年は銅板オブジェや写真,映像作品も手掛ける。2012年より旭川市井上靖記念館青少年エッセーコンクール審査員長。2015年、三田文学会理事長就任。2013年、文化功労者。2015年、日本芸術院会員。

1970年『黄金詩篇』で高見順賞、1979年『熱風 a thousand steps』で藤村記念歴程賞、1984年『オシリス,石ノ神』で現代詩花椿賞、1991年『螺旋歌』で詩歌文学館賞、1998年『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』で芸術選奨文部大臣賞、2009年『表紙 omote-gami』で毎日芸術賞を受賞。2003年に紫綬褒章、2013年に旭日小綬章を受章。

 

井上靖記念文化賞について

井上靖の業績を後世に伝えるため、1993年度から2007年度までが実施されていた「井上靖文化賞」の流れを汲み、地域や社会への貢献を行いながら、これからの更なる飛躍が期待される個人又は団体を表彰することで、より一層の文化の発展に寄与することを目的として、2016年度に再構築された賞です。

一般財団法人井上靖記念文化財団、井上靖記念事業実行委員会(NPO法人旭川文学資料友の会、北海道新聞旭川支社、旭川市教育委員会)が主催。文学、美術、音楽及び歴史等の文化活動において優れた作品や活動実績を有する個人又は団体を対象とします。

 
【関連】
井上靖記念文化賞 | 旭川市

 


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