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つげ義春さん×大崎紀夫さん×北井一夫さん『つげ義春流れ雲旅』が50年ぶりに復刊!

『つげ義春流れ雲旅』

『つげ義春流れ雲旅』

漫画家・つげ義春さん、詩人・大崎紀夫さん、写真家・北井一夫さんの三人が、1970年前後に東北の湯治場や四国や九州のへんろ道などを巡った紀行『つげ義春流れ雲旅』が、ボーナストラックを大幅に加え、50年ぶりに朝日新聞出版より復刊しました。イラスト、写真、テキストが三位一体となり、当時の旅の風景がたちのぼる一冊です。

 

『つげ義春流れ雲旅』が装い新たに刊行! 50年ぶりの鼎談も収録

個人全集『つげ義春大全』(全22巻)の刊行、フランスのアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞受賞、漫画家としては初の芸術院会員となるなど、今また注目を集める伝説の漫画家・つげ義春さん。

 
詩人の大崎紀夫さん、写真家の北井一夫さんとともに、1969年から75年にかけて日本各地の風景の中にたたずみ、旅した記録が50年ぶりに復刊。下北半島の「バサマ会館」から始まり、岩手・秋田・山形の湯治場、福井・勝山の「左義長」の祭、白山白峰のカンコ踊り、四国のへんろ道、大分の国東半島の田んぼ道、福岡・篠栗のへんろ道など、当時20代後半から30代の3人が旅した味わい深き土地の記憶がよみがえります。

 
当時『アサヒグラフ』で連載した6つの旅のほか、新規収録作品として、『グラフィケーション』誌で訪れた2つの旅(天竜川をさかのぼる秋葉街道・最上川の渡し舟)、雑誌『るうじん』に掲載された、故・藤原マキさんも交えての旅にまつわる座談会、さらに50年を経ての鼎談まで加わった「流れ雲旅」の完全版です。

 
当時の風景が、緻密かつ迫力のあるイラストで再現され、写真、文章とのコラボレーションが響きあいます。つげさん本人を写した写真も多数追加された、贅沢な一冊となっています。

 

著者プロフィール

 
■つげ義春(つげ・よしはる)さん

1937年生まれ、東京都出身。1954年に漫画家デビュー。貸本漫画などで活躍したのち1965年より『月刊漫画ガロ』に短編を発表、「李さん一家」「海辺の叙景」「ねじ式」などで独自の境地を拓く。

作品集に『無能の人』ほか、『貧困旅行記』などエッセイも執筆。2017年、日本漫画家協会賞大賞を受賞。2020年、アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞。2022年日本芸術院会員となる。

 
■大崎紀夫(おおさき・のりお)さん

1940年生まれ、埼玉県出身。1963年東京大学文学部仏文科を卒業後、朝日新聞社入社。「俳句朝日」「短歌朝日」編集長を務めた。退社後2001年より俳句結社「やぶれ傘」を主宰。

著作に『詩集 ひとつの続き』『麦わら帽子の釣り本散歩』『nの箱舟 大人の童話』など。

 
■北井一夫(きたい・かずお)さん

1944年生まれ、満州出身。1965年日本大学芸術学部写真学科を中退、写真集『抵抗』を発表。1971年『三里塚』を刊行、翌年日本写真協会新人賞を受賞。シリーズ「村へ」で1976年に第1回木村伊兵衛賞を受賞。

作品集に『フナバシストーリー』『いつか見た風景』など。

 

つげ義春 流れ雲旅
つげ 義春 (著), 大崎 紀夫 (著), 北井 一夫 (著)

その旅は下北半島から始まった──。漫画家つげ義春、写真家の北井一夫、記者の大崎紀夫の3人が、1969年から75年にかけて日本各地の風景の中にたたずみ、旅した記録を50年ぶりに復刊。東北の湯治場、四国おへんろ、国東半島など、味わい深き土地の記憶が立ち上る。

 


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