桐原書店が株式の51％を図書印刷に譲渡へ

2017年11月1日 11:15 AM ニュース

株式会社桐原書店（本社：東京都新宿区）は、株式の51％を図書印刷株式会社（本社：東京都北区）に譲渡し、同社のグループ会社となる、と発表しました。株式譲渡は今年11月15日を予定。

図書印刷グループのリソースを活用し、教育分野での事業拡張を目指す

大学入試英語科目への四技能試験の導入、新しい学習観に基づいた新学習指導要領の施行、教育現場におけるICT利活用の増大、新たな教育・学習ニーズの顕在化など、教育市場はかつてない大きな変化を経験しています。

桐原書店にとっては、教育界における高いブランド認知を武器に、大きく成長できる格好のチャンスと捉えています。

2017年に創業50周年を迎えた桐原書店は、高等学校用英語科目および国語科目の検定教科書、学習参考書の出版事業により教育コンテンツ開発のノウハウを蓄積し、教育現場、書店を直接訪ねる営業活動を通じて学校関係者・取引先との厚い信頼関係を築いてきました。

近年は、アプリを始めとするデジタル教材の開発・提供、英語四技能に対応した新しい文法参考書の刊行、ベンチャー企業EnglishCentralとの業務資本提携、フィリピンにおける語学学校買収を遂行するなど、市場の変化に対応した新事業にも着手しています。

「今後は図書印刷グループのリソースを活用して桐原書店の事業展開力をさらに高め、成長のギアを一段も二段も上げていくとともに、同グループで小学校・中学校の検定教科書の出版を主に手がける学校図書株式会社との事業シナジー実現することで、図書印刷の中期経営計画の中核に位置づけられている教育分野での事業拡張に大きく貢献することが期待されています。」とのことです。