椎名誠さんの旅の原点を振り返る『シルクロード・楼蘭探検隊』が〈わたしの旅ブックス〉より刊行
産業編集センターは、各分野で活躍する著者が「旅」をテーマに綴る読み物シリーズ「わたしの旅ブックス」より、椎名誠さん著『シルクロード・楼蘭探検隊』を5月に刊行、売れ行き好調のため、発売1か月足らずで重版を決定しました。
砂漠を舞台に汗と涙と笑いが渦巻く、若きシーナの熱き冒険記
本書は、椎名誠さんが1980代に体験した中国旅を振り返り、当時書くことができなかった内容や、その後判明した驚愕の事実を赤裸々に綴った見聞録。当時の中国・シルクロードの実態が鮮明に描かれた一冊です。
<内容紹介>
汗と涙と笑いが渦巻く!若きシーナの熱き冒険記、再び。
まだ中国への旅行が広く解禁されていなかった1980年。シルクロードの入り口である敦煌を目指し、未知なる国を駆け抜けた初の中国旅。さらに8年後、日中共同楼蘭探検隊の一員として参加した、死と隣り合わせのタクラマカン砂漠の旅。これまでの人生の中で特に忘れ得ぬ2つの旅を振り返る探検紀行。
巻末には、小便が入ったカップを投げる親父から真剣に声援を送る子供まで、メキシコ国民が熱狂する大衆娯楽“ルチャリブレ”に体当たり取材した「ルチャリブレ探訪記」を収録。
本書の目次
第1章 まず最初に行けるところまで
1.上海のやさしい洗礼
2.「前進号」に乗って
3.敦煌は砂漠の中にあり
4.ひとむかし前の中国
第2章 いよいよシルクロード
1. 福岡経由大連行き
2. 蘭州から嘉峪関へ
3.道なき砂漠をただひたすらに
4.オアシスの昼と夜
5.隠されていた事実
6.砂の海の向こうへ
〔付録〕ルチャリブレ探訪記
著者プロフィール
著者の椎名誠(しいな・まこと)さんは、1944年生まれ。東京都出身。作家。写真家、映画監督としても活躍。「本の雑誌」初代編集長。『さらば国分寺書店のオババ』(1979年)でデビュー。
『犬の系譜』(講談社)で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』(集英社)で日本SF大賞を受賞。モンゴルやパタゴニア、シベリアなどへの探検、冒険ものなど旅の本も数多く上梓。趣味は焚き火キャンプ、どこか遠くへ行くこと。近著に『幕張少年マサイ族』(東京新聞)、『南の風に誘われて』(新日本出版社)、『漂流者は何を食べていたか』(新潮社)、『そらと うみと ぐうちゃんと きみたちのぼうけん』(光村図書出版)など。
シルクロード・楼蘭探検隊 (わたしの旅ブックス) 椎名 誠 (著) まだ中国への旅行が広く解禁されていなかった1980年。シルクロードの入り口である敦煌を目指し、未知なる国を駆け抜けた著者初の中国旅。さらに8年後、日中共同楼蘭探検隊の一員として参加した、タクラマカン砂漠の過酷な旅。著者のこれまでの人生の中で忘れ得ぬ二つの旅を振り返り、当時書けなかった事実や逸話を新たに盛り込んだ探検紀行。 |
◆桐島滋さん「第3回わたしの旅ブックス新人賞」受賞作『罪深きシリア観光旅行』が刊行 | 本のページ
◆村上春樹さん、阿川佐和子さん、川上弘美さん、椎名誠さん、恩田陸さんら著名作家のビールへの愛があふれ出す!『おいしいアンソロジー ビール』が刊行 | 本のページ
◆巨大な鳥・エミューと暮らすOLの非日常的な日常を描いた写真集『エミューちゃんと二人暮らし』が刊行 | 本のページ
◆【第2回更級日記千年紀文学賞】「一般の部」は松山泰生さん「旅の裏側」と木野田博彦さん「千三百年の時の流れの中で」が大賞を受賞 | 本のページ