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【第15回蓮如賞】今野勉さん『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』が受賞

第15回蓮如賞の選考会が10月10日に開催され、今野勉さんの『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』(新潮社)が受賞作に選ばれました。

 

蓮如賞とは

蓮如賞は、蓮如上人の五百回忌を記念し、その遺徳を顕彰する願いを込めて、1994年に本願寺維持財団(現:一般財団法人本願寺文化興隆財団)が創設した文学賞。「日本の精神文化の深淵を探るノンフィクション作品」に贈られます。

選考委員は、梅原猛さん(哲学者)、柳田邦男さん(作家)、山折哲雄さん(宗教学者)。

 

「第15回蓮如賞」授賞式および記念シンポジウムについて

第15回蓮如賞の授賞式および記念シンポジウムが、12月12日に開催されます。参加無料。ただし、参加希望者は事前予約のこと。

授賞式後のシンポジウムでは、受賞者の今野勉さんもパネラーとして参加されます。

 
【授賞式・記念シンポジウム 概要】
・日時:平成29年12月12日(火)15:00~17:00
・場所:東山浄苑東本願寺 嘉枝堂本堂(京都市山科区上花山旭山町8-1)
・第1部 授賞式
・第2部 記念シンポジウム「京都のこころ 日本のこころ」
      基調講演 一般財団法人本願寺文化興隆財団 大谷暢順 理事長
      シンポジウム <パネラー>柳田邦男さん、山折哲雄さん、今野勉さん
・主催 一般財団法人本願寺文化興隆財団

※詳細は、http://www.honganjifoundation.org/culture/rennyo/ をご覧ください。

 

宮沢賢治の真実 : 修羅を生きた詩人
同性に恋焦がれ、己を「けだもの」と称した詩人は最愛の妹の胸中を知り、修羅と化した

「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」――
伝説のドキュメンタリストが執念で解き明かした数々の名作の奥底に潜む実人生の慟哭

たった4行、だが「猥」「凶」「呪」など、ただならぬ言葉をちりばめた文語詩との出会い。
それが始まりだった。
謎の詩に導かれるように、著者は賢治の人生をたどっていく。
身が千切れるほどの悲しみ、心が砕け散るほどの苦悩を、彼は作品に変えていったのだ。
妹を死の淵にまで追い込んだ事件とは何か。
なぜ、賢治は自身を修羅と呼んだのか。
なぜ、「小岩井農場」は600行も綴られたのか。
「永訣の朝」はいかにしてつくられたのか。
「銀河鉄道の夜」で描かれた「ジョバンニの切符」とは一体何なのか――。
比類なき調査と謎解きの連続で賢治像を一変させる圧巻の書。

≪目次≫
はじめに「五人目の賢治」を探して
第1章 謎の文語詩
第2章 「妹の恋」という事件
第3章 そのとき賢治も恋をしていた
第4章 「春と修羅」完全解読
第5章 ついに「マサニエロ」へ
第6章 妹とし子の真実と「永訣の朝」
第7章 「銀河鉄道の夜」と怪物ケンタウルス
終章 宮沢賢治の真実

 
【関連】
蓮如賞|文学賞(蓮如賞、親鸞賞事業)|一般財団法人 本願寺文化興隆財団

 


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