現役研修医・佐竹アキノリさんが描くコロナ禍の理想と現実――『ホワイトルーキーズ』が刊行 新米研修医の同期4人の思いが交錯するリアルすぎる青春物語
北海道で繰り広げられる研修医たちの青春群像を描いた佐竹アキノリさん著『ホワイトルーキーズ』が主婦の友インフォスより2月2日に刊行され、発売後即重版となりました。
「なんという場所に来てしまったんだ」現役研修医が書くコロナ禍の理想と現実
『ホワイトルーキーズ』は、『最強騎士団長の世直し旅』等でおなじみのライトノベル作家であり、現役研修医でもある佐竹アキノリさんが自らの経験を活かし、コロナ禍の地方病院を書いた青春群像劇です。
表紙イラストは、現実を土台に幻想的な透明感や空気感を表現する作風で、『青くて痛くて脆い』(著:住野よるさん)など多数のベストセラー作品のイラストを手掛けるイラストレーターのふすいさんが担当しています。
北海道空知に赴任してきたそれぞれがワケありの研修医四人。
工学部の大学院を修了後医学部に編入した経歴をもつ風見司。
実家の医院がこの地方にある沢井詩織。
貧しい母子家庭から医師を目指す朝倉雄介。
祖父母の主治医と同じ病院で働くことになった清水涼子。
自分の目指す医師像について悩み成長する研修医たちの様子や、そのリアルすぎる医療現場の過酷な労働環境の描写などが話題を呼び、発売直後に重版が決定しました。。
本書のあらすじ
【あらすじ】
北海道の片田舎にある空知総合病院に四人の研修医が赴任してきた。
風見司は工学部の大学院を修了後、医学部に編入した経歴の持ち主であり、病院という環境に慣れずにいた。
初日から心肺停止の患者に出くわすなど、医療現場の厳しさに打ちのめされる。
沢井詩織は都内私立大学の医学部を卒業後、実家の医院があるこの地方に戻ってきたが、医師になってから見える景色は違っていた……。
朝倉雄介は貧しい母子家庭に生まれ、生活苦の中で医師を目指したが、思い描いていた生活とのギャップにうんざりしていた。
清水涼子はかつて祖父母の主治医であったベテラン医師と出会うが、患者の家族として見えた姿と、同じ病院で働く医師として見る今の姿は違っていた。
新米研修医の同期四人は失敗と成長、喜びを分かち合いながら院内を奔走する。
二年後に医師として独り立ちすることを夢見て、空知の青空に希望を乗せて……。
著者プロフィール
■佐竹アキノリ(さたけ・あきのり)さん
1992年生まれ。北海道出身。2014年、アルファポリス・ファンタジー小説大賞特別賞を受賞しデビュー。2020年、医師国家試験合格、初期臨床研修を開始。2022年から内科専攻医として勤務予定。
著書に『最強騎士団長の世直し旅』(ヒーロー文庫)他、多数。
■ふすいさん
イラストレーター、装画家。現実を土台に幻想的な透明感や空気感を表現する作風で人気。
『青くて痛くて脆い』『レゾンデートルの祈り』等の書籍装画をはじめ、挿絵、児童書、広告、MVイラスト、CDジャケットのイラスト等を中心に活躍。初めての画集『Brililiant World』も話題。
ホワイトルーキーズ 佐竹アキノリ (著), ふすい (イラスト) 北海道の片田舎にある空知総合病院に四人の研修医が赴任してきた。 |
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