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言語、文化、ジェンダーの境界線を超える旅――牧村朝子さん『ことばの向こうに旅をして』が〈わたしの旅ブックス〉より刊行

牧村朝子さん著『ことばの向こうに旅をして』

牧村朝子さん著『ことばの向こうに旅をして』

産業編集センターは、各分野で活躍する著者が「旅」をテーマに綴る読み物シリーズ「わたしの旅ブックス」より、牧村朝子さん著『ことばの向こうに旅をして』を刊行しました。

本書は、文筆家の牧村朝子さんがおくる、カタコトの外国語で交流しようと奮闘する旅を綴ったエッセイ集です。Twitterで680万PVを記録し、話題となった「羽田と成田を間違えたけど間に合った話」も収録。

 

「遠い地の水、遠い地の風、遠い地にいる誰かの言葉を、生きてる体に流し込みたい。それが、わたしにとっての旅。」

台湾で筆談した屋台のおかみさん、国を追われカリフォルニアで違法民泊するガール、バンコクで出会ったブチ上げガン盛りマッサージ師――わかりあえるはずなんかない、でもやっぱり「わかりあいたい」。

 
本書は、フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTs取材などを経て、愛と性、言語や異文化交流のことについて書き続ける著者がおくる、言葉、国境、文化、ジェンダー、イデオロギー、あらゆるものを飛び越えていく言語系旅エッセイです。

 
<「はじめに」より抜粋>

ありていに言えば、これをわたしは、こういう話にするつもりだ。
「異国で、言葉の通じない人と、それでもわかり合おうとした経験をつづるエッセイ集」
でもなんか、引っかかる。「言葉の通じない人」がいるなら、「言葉の通じる人」もいるということになるけど、本当に「言葉の通じる」ことなんて、あるんだろうか? 自分自身すら、自分の気持ちを、言葉にしきれてなんかいないんじゃないだろうか? 「わからない」ことを大前提に、「わかりたい」と思う。

それが、多分、あえて言葉にすれば、愛、って呼ばれるあれなんじゃないだろうか?

 

本書の構成

はじめに、「言葉」と「英語」があった。
旅立ちの前に~ 羽田と成田を間違えたけど間に合った話

Iありがとう
カムウンのスープ ―台北、板橋、ベトナム語―
ヘルシンキに来るつもりはなかった ―フィンランド、路面電車、ピーラッカ―
ベッド アンド バッドガールズ ―カリフォルニア、難民、トルコ語―
愛、チュセヨ ―ソウル、流行歌、感謝―
ことばコレクション「ありがとう」

Ⅱあいしてる
アムール・ノアール ―パリ、金子光晴、エシャンジュ―
ソドムの交わる十字路で ―パンクロック、エディンバラ、ロンドン―
合法の銃、適法のキス ―カリフォルニア、グランマ、レズビアンバー―
つま、ずっとたべる、いひひ、あはは! ―日本、移民街、”インド語”―
スイス百年旅行 ―パリ、ヌシャテル、中華キャベツ―
ことばコレクション「あいしてる」

Ⅲつながりたい
女性マッサージ師にしてくださいとお願い申し上げたはずだが? ―バンコク、LGBT、マッサージ―
バブリー・ピートの手作り新聞 ―南の島、ニンジャルック、レインボー―
裸の彼の草のかんむり ―サイパン、チャモロ料理、API―
ワイラカは本当にいたんだ ―ニュージーランド、伝説、マオリ語―
白鳥が臨終の際に歌う美しい歌、詩人の絶筆 ―ギリシャ語、イカリア島、シクラメン―
ことばコレクション「つながりたい」

おわりに

 

著者プロフィール

牧村朝子さん

牧村朝子さん

著者の牧村朝子(まきむら・あさこ)さんは、1987年生まれ。神奈川県出身。タレント、文筆家。

2010年、ミス日本ファイナリスト選出を機に芸能界デビュー。モデル、テレビ出演等のタレント活動を経て、2012年に渡仏し取材、執筆活動を開始。2013年に星海社より、ジェンダー・セクシュアリティの入門書『百合のリアル』を刊行。2018年には時報出版より台湾版が刊行される。

著書は他に『ハッピーエンドに殺されない』(青弓社/2018)など。現在は日本を拠点に執筆、講演、メディア出演など幅広く活動中。猫好き。

★Twitter:https://twitter.com/makimuuuuuu

 

ことばの向こうに旅をして (わたしの旅ブックス 37)
牧村 朝子 (著)

言葉のその先にいる「人」がわかりたくて、カタコトの旅に出た。

 


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