漫画家・月本千景さんnoteを書籍化『学校に行けなかった中学生が漫画家になるまで』が刊行
漫画家の月本千景さんがメディアプラットフォーム「note」で連載したマンガ「病気で学校に行けなかった私が漫画家になるまで」が、『学校に行けなかった中学生が漫画家になるまで-起立性調節障害とわたし』として中央公論新社から刊行されました。
本書は、月本さんが中学生の頃に発症した「起立性調節障害」について、その症状や付随して起こる人間関係の悩みなどを振り返ってつづられた闘病コミックエッセイです。
『学校に行けなかった中学生が漫画家になるまで』概要
病気の兆候は、授業中に突然起こった――
度々起こる記憶喪失。それに伴い、コミュニケーション能力と学習能力の低下が著者・チカゲを襲います。原因がわからず戸惑うチカゲは、「何とかしなければ」とさまざまな対策を試みるが、それでも最も症状が重い思春期はベッドから起きあがることもできなくなり、不登校に。
起立性調節障害(OD)は、程度の差こそありますが、思春期の子ども10人に1人がかかる病です。自律神経の不調が原因で、立ちくらみやめまい、時には倒れてしまうことも。目に見える病ではないため、周囲の理解が必要です。
病名が判明するまでの混沌とした気持ち、診断がついた瞬間の安堵、家族や友人・先生など周囲への感謝、「皆と違う」ことへの不安、夢への希望を持つことの大切さ、さまざまな感情に気づき、迷いながらも成長していきます。
同じ病気で苦しんでいる人はもちろん、病について知らない人も思わず引き込まれる、闘病コミックエッセイです。
★著者のnote:https://note.tsukimotochikage.com/m/m5053ec2ac920
★著者が本書に寄せた想い:https://note.tsukimotochikage.com/n/nfb3fbfd3b9ee
著者・月本千景さんのコメント
このマンガは最初、別のマンガ投稿サイトに掲載していたのですが、創作マンガ置き場として利用していたnoteにも載せるようになったところで、出版社の方から書籍化のお話をいただきました。
「当時の経験をマンガにすると同じ悩みをもつ人が共感できるだろうし、病気のことを知らない人にも知ってもらえるから、描いてみるといいよ」と言われたのがきっかけで描き始めたマンガがnoteを経て本になり、同じ病気の方やそうでない方からも「元気をもらった」「この本を読めて良かった」とメッセージをいただけました。ありがとうございます。これからもnoteにはお世話になります。
著者プロフィール
著者の月本千景(つきもと・ちかげ)さんは、1994年生まれ。兵庫県出身。漫画家。作家エージェント会社「コルク」所属。
中学生のころに「起立性調節障害」を発症し、3年間ほぼ不登校に。闘病しながら通信制の高校に通い、将来の進路を意識し始めたころ、自分にできることは何かを考えて漫画家になることを決意。22歳で某マンガ雑誌編集部の月例賞佳作を受賞。Twitterのフォロワーは5万人を超える。
★note:https://note.tsukimotochikage.com/
★Twitter:https://twitter.com/chikatsuki
学校に行けなかった中学生が漫画家になるまで-起立性調節障害とわたし 月本 千景 (著) |
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