「覚醒の準備はできてるかい?」12の過激主義組織に潜入した女性研究者の緊迫ルポ『ゴーイング・ダーク』が刊行
ユリア・エブナーさん著『ゴーイング・ダーク 12の過激主義組織潜入ルポ』(訳:西川美樹さん/解説:木澤佐登志さん)が左右社より刊行されました。
5つの顔を持って12の過激主義組織に潜入した女性研究者による緊迫のルポが発売!
本書は、ネオナチのロックフェスティバル、Qアノン、ISISのハッカー集団……あらゆる過激主義組織に潜入した衝撃の潜入記です。解説はインターネット文化や思想など、幅広い分野にわたって執筆を行う木澤佐登志さんが担当。
差別的かつ攻撃的な主張を掲げる組織の数々は、どうやって「普通の人々」を取り込むのか?
さらに、オンラインで始まった憎悪が現実世界における「行動」へと次第に移行していく恐怖とは?
数々の最新オンラインプラットフォームを駆使して、オシャレで、かつキャッチーに自分たちのイデオロギーや活動をメインストリームに押し上げていく過激主義組織の実情をまざまざと描きます。
◆心配ないよ、女の子も入れるから ──急進右翼のチャットグループ
◆僕たちについて、きみに知っておいてほしいことがいくつかある。僕らはもうあの古いナチじゃない。僕らは民族多元主義者なんだ ──ジェネレーション・アイデンティティのメンバーのひとり
◆自分を責めちゃだめよ。責めるべきはフェミニズム、責めるべきは現代という時代なんだから ──反フェミニスト女性のチャットルーム
◆このサーバーに加える報告書をつくってくれるかな。もっと多くの情報、とくにQに関連する最近の出来事で、過酷な真実を語っているのを読みたいんだ。体制が認めようとしないやつもね。 ──Qアノンの信者
原書はFinancial Times、Spectator、Sunday Timesなど各誌で絶賛された、潜入時に20代だった1991年生まれの女性研究者が放つ、緊迫のノンフィクションです。
【潜入した過激主義組織】
ネオナチのロックフェスティバル/ハマったら最後、Qアノンの陰謀論/カリスマ白人至上主義インフルエンサー/愛国主義者専用の出会い系アプリ/ISISのハッカー集団による初心者講座/反フェミニスト女性のチャットルーム
★試し読みはこちらから:https://note.com/sayusha/n/n01d6f1ae5e58
著者プロフィール
■著者:ユリア・エブナーさん
1991年生まれ。ウィーン出身。戦略対話研究所(ISD)上席主任研究官。研究対象はオンラインの過激主義、偽情報、ヘイトスピーチなど。研究結果をもとに、国際連合、北大西洋条約機構、世界銀行ほか数々の政府機関や諜報機関に対してアドバイスを行っている。
著書『The Rage: The Vicious Circle of Islamist and Far-Right Extremism』(I.B.Tauris & Co Ltd、2018年、未邦訳)で、「シュピーゲル」のベストセラー、2018年ブルーノ・クライスキー賞を受賞。
■訳者:西川美樹(にしかわ・みき)さん
翻訳家。訳書にロバーツ『兵士とセックス』(共訳、明石書店、2015年)、ウィットマン『ヒトラーのモデルはアメリカだった』(みすず書房、2018年)、ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』(みすず書房、2021年)など多数。
■解説:木澤佐登志(きざわ・さとし)さん
1988年生まれ。中央大学経済学部国際経済学科卒業。文筆家。思想、ポップカルチャー、アングラカルチャーの他分野の諸相をインターネット領域から分析、執筆を行う。
著書に『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』(星海社新書、2019年)、『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』(イースト・プレス、2019年)。
★ブログ:https://toshinoukyouko.hatenablog.com
★Twitter:https://twitter.com/euthanasia_02
ゴーイング・ダーク 12の過激主義組織潜入ルポ ユリア・エブナー (著), 木澤佐登志 (解説), 西川美樹 (翻訳) |
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