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「第16回出版甲子園」グランプリ受賞!熊谷はるかさん『JK、インドで常識ぶっ壊される』が刊行 タピオカもプリクラもない国インドで3年間を過ごしたJKが見たものとは?

熊谷はるかさん著『JK、インドで常識ぶっ壊される』

熊谷はるかさん著『JK、インドで常識ぶっ壊される』

河出書房新社は、「第16回出版甲子園」グランプリ受賞作品、熊谷はるかさん著『JK、インドで常識ぶっ壊される』を刊行しました。

 

現役女子高生が体験したエモい異文化交流記

熊谷はるかさんは現役の高校3年生。高校生活への憧れと夢を膨らませていた中学3年進級前の春、突如告げられたインドへの引っ越し。その後待ち受けていた新たな日々は、想像を超えて心を揺さぶられる「エモい」ものでした。

 
何もかもが違うインドでの暮らし、食、肌の色、貧富の差、そして、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行……。ロックダウン下のインドから急遽避難した日本で本書の企画を考案し、応募した「第16回出版甲子園」では、大会史上初となる、高校生でのグランプリ受賞を果たしました。

 
決勝大会では、ゲスト審査員を務めた林真理子さんをはじめ、編集者、書店員からなる審査員たちから激励と称賛を受けた本作のプレゼン。
満を持してのデビュー作刊行となります。

現役女子高生の視点から「インドの光と影」がつづられた本書、読後は確実に「常識がぶっ壊される」圧巻のノンフィクション作品です。

※本書の印税の一部は、インドの子どもたちを支援する団体へ寄付されます。

 

本書のあらすじ

日本でキラキラのJK(女子高生)ライフをエンジョイするはずだった。
だけど、突然一家でインドに移ることに。

「ごはんはカレーしかなくて、汚くて、治安が悪い」。そんなイメージは、住んでみると一変した。
外国人にもフレンドリーなひとびと。多様な食文化。心躍る豊かな出会いの一方で、折れそうな腕を伸ばし車窓をノックする物乞いの姿。そして、高校生活のなか出会ったスラムの子どもたち──。

目に見える格差、目に見えぬ不条理。ステレオタイプの真相。光と影。内と外。
何も知らない女子高生だからこそ見えた景色があった。

日本の快適な暮らしに慣れ切ったJKによる、おかしくて真面目な「エモい」インド滞在記。

 

出版甲子園とは

現在大学2~3年生のスタッフが中心となって運営されている「学生による学生のための出版コンペティション」。2005年設立、年に一度、これまで17回開催され、出場した過去39作品が本となって出版された。

応募資格は「学生」であること。現在「第18回出版甲子園」参加企画が募集されている(応募締切:2022年6月22日)。

★出版甲子園HP:http://spk.picaso.jp/

 

本書の目次

第一章 JK、インドへ行く
不安と緊張とわずかな期待
JKの夢やぶれて
ベルトコンベアの先に待つ未来
一台のバイクに家族四人が
窓一枚よりも大きな隔たり

第二章 JK、インドライフにビビり散らかす
「エスプレッソ」の男
「デリーの台所」の大冒険
ぎらりと光る赤い目
ターバンおじさん、じつはレアキャラ
はだいろという色
JKとターバンおじさんの共通点
JK、日本の美容グッズを〝布教〟

第三章 JK、インドグルメの沼に落ちる
「火の神」の屋敷
ぴえん超えてぱおん超えて真顔
What I eat in a day ~ インドJKの食事~
「常識」だと思い込んでいたこと
「映えない」ナンって何なん?
インドで「竹下通りクレープ」に出会う
「カレーの国」はカレーだけじゃない
水炊きの呪い

第四章 JK、カオスを泳ぐ
通学路は孔雀の溜まり場
素手で蜂の巣とバトる男
命がけのインド初ラン
猿と駆ける
ひとも動物も我が道をゆく
コミュ力おばけのインド人おじさん
「中流」ってなんだろう?
タピオカがほしいわたし、明日がほしいあの子
二月、ニューデリー駅にて
Streets of Delhi
THE WORLD OF CHILDREN

第五章 JK、スラムに行く
ディディ& ガールズ
Where are you from?
インドの数学が浮かび上がらせるもの
「チャロ!」の声を合図にして
ハミングバードの一滴

終章 JK、インドを去る
ロックダウン下の灰色の世界
車窓からの景色を焼き付けていたいのに

 

著者プロフィール

著者の熊谷はるか(くまがい・はるか)さんは2003年生まれの現在高校3年生。
2018年、高校入学を目前に控えた中学3年生の8月に父親の転勤により家族3人でインドへ引っ越した。インドでは様々な国籍の生徒が集うインターナショナル・スクールへ通い、多様な考え方、未知の体験に触れながら、友人たちと共に学生生活を満喫する。

 
日本で陸上部に所属していた体力を活かし、クロスカントリークラブに入部(活動内容:ランニング)。放課後は練習に励む毎日を送る。UAE、オマーン等近隣国へ遠征しての競技会、インターナショナル・スクール連合の大会へも参加し、チームメイトとの絆を深めた。

また、サービスクラブと呼ばれるボランティア系課外クラブにも所属し、スラムで生活する子どもたちとの交流を通じて貧富の差とそれによって生じる諸問題を目の当たりにする。子どもの権利、彼らの抱える多くの困難を訴える小規模なデモを企画、実行するなど、その問題意識は次第に強まっていった。

 
インドでの生活にも慣れた2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大による一度目のロックダウン。急遽日本へ一時帰国せざるを得なくなったその夏、インドで暮らした日々を書籍化することを思い立ち、「第16回出版甲子園」へ企画を応募。初のオンライン開催となった決勝大会のプレゼンバトルを堂々勝ち抜き、大会史上初となる高校生でのグランプリを受賞した。

 
2021年4月に二度目のロックダウン。父親の異動が再び決まり、6月高校3年生で帰国。
本作が初の著作となる。

 

JK、インドで常識ぶっ壊される
熊谷はるか (著)

普通の女子高生が、突然インドで暮らすことに!
タピオカもプリクラもない国で、JKが見たものとは?

日本でキラキラのJKライフをエンジョイするはずだった。
だけど、突然一家でインドに移ることに。
制服での映え写真。放課後はタピオカ片手にガールズトーク。
そんなアオハルを夢見ていたけど……。

「ごはんはカレーしかなくて、汚くて、治安が悪い」
そんなイメージしかないまま始めたインドでの生活はおどろきの連続。

「あったかくて鮮やか」。インドのイメージは、一変した。
外国人にもフレンドリーなひとびと。多様な食文化 。
心躍る豊かな出会いの一方で、折れそうな腕を伸ばし車窓をノックする物乞いの姿。
そして、高校生活のなか出会ったスラムの子どもたち――。
目に見える格差、目に見えぬ不条理。ステレオタイプの真相。光と影。内と外。
何も知らない女子高生だからこそ見えた景色があった。
日本の快適な暮らしに慣れ切ったJKによる、おかしくて真面目な「エモい」インド滞在記。

 
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出版甲子園

 


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