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「暮らしの小説大賞」受賞作家・塚本はつ歌さん第2作『塩の樹と森の人魚』が刊行 「塩の樹」伝説をめぐる幻想的かつ壮大な物語

塚本はつ歌さん著『塩の樹と森の人魚』

塚本はつ歌さん著『塩の樹と森の人魚』

塚本はつ歌さんの最新作『塩の樹と森の人魚』が、産業編集センターより刊行されました。著者の塚本さんは、、2020年に『世界から守ってくれる世界』で第7回「暮らしの小説大賞」を受賞し、デビュー。今作が第2作目となります。

 

海も森も。過去の記憶も未来の約束も。すべては繋がっている。

 
【『塩の樹と森の人魚』あらすじ】

山あいの町で長年大切にされてきた、樹齢千年の巨樹が根返りを起こして倒れた。
リニア建設による環境変化が要因なのか、それとも山からの警告なのか――

「前から思っていたの。この人は『傾く』かもしれないって。そうだとしたら夏至だから」
17歳の大洋(たいよう)が、クラスメイトの明里(あかり)から突き付けられた奇妙な一言。その日を境に2人の日常が一変する。塩が採れるという伝説の「塩樹」をめぐる、過去と現在そして未来が交差する物語が今幕を開ける。

 
<装画担当は人気イラストレーター、あきさん>

巨樹のもと、大洋と明里が見つめる視線の先には…

 

著者プロフィール

著者・塚本はつ歌さん

著者・塚本はつ歌さん

著者の塚本はつ歌(つかもと・はつか)さんは、1983年生まれ。岐阜県瑞浪市出身。大阪芸術大学卒業後、職歴を重ねながら小説投稿を続ける。第7回「暮らしの小説大賞」受賞作『世界から守ってくれる世界』でデビュー。

現在は神奈川県在住。子育てをしながら執筆を行う。好きなことは散歩と読書、料理の本を眺めながら寝ること(実際に作るかどうかはまた別の話)。

★Twitter:https://twitter.com/20th_tsukamoto

 

塩の樹と森の人魚
塚本 はつ歌 (著)

山あいの町で長年大切にされてきた巨樹が倒れた。
夏至を境に、水の記憶を持つ高校生の大洋と、膝に種を宿すクラスメイトの明里の日常が動き始める。閉ざされた世界から自由へと漕ぎ出す17歳の2人の行方は……。
塩の樹の伝説をめぐる不思議な物語。
装画/あき

<デビュー作>

世界から守ってくれる世界
塚本 はつ歌 (著), 新井 陽次郎 (イラスト)

不仲な両親の間で、体と心が2つに裂かれるような痛みを味わう薫子。性的違和を感じ、ある日突然セーラー服で登校し始めるクラスメイトの中鉢。それぞれが抱える戸惑いに互いにシンパシーを覚え、心友となった2人が見つけた「居場所」とは…。暗闇の中、「ありのままの自分」を受け止めてくれる「居場所」を目指し、遠くの光に向かって歩く。14歳の揺れ動く心情を細やかに、そしてユーモラスに描いた、心にあかりを灯すデビュー作。暮らしの小説大賞受賞作!

 
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