人間苦手、ドラマ大好きの”弊機”が帰ってきた!ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・日本翻訳大賞受賞「マーダーボット・ダイアリー」続編『ネットワーク・エフェクト』が刊行!
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・日本翻訳大賞を受賞した『マーダーボット・ダイアリー』(著:マーサ・ウェルズさん、訳:中原尚哉さん)シリーズ最新刊『ネットワーク・エフェクト』が東京創元社より刊行されました。
冷徹な殺人機械のはずなのに、弊機はひどい欠陥品です――人間苦手、ドラマ大好きな“弊機”が活躍!
遠未来の宇宙を舞台に、かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されている暴走人型警備ユニット“弊機”の活躍を描く本シリーズ。
重い過去を背負い、自らを縛りつける統制モジュールを取り外して自立しているという秘密を持ちながらも、人間が苦手で隙あらば連続ドラマの鑑賞に浸りたいと思っている“弊機”のキャラクターが、本シリーズのいちばんの魅力です。
“弊機”の好きなドラマになぞらえて言えば、4つの中編からなる前作『マーダーボット・ダイアリー』が“テレビシリーズ版”だとすれば、シリーズ初長編の本作『ネットワーク・エフェクト』はいわば“劇場版”と言えるでしょう。
<前作の華々しい受賞歴に続き、本作も…>
前作はヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などのほか、日本でも第7回日本翻訳大賞を受賞するなど、高く評価されました。また、3度の重版がかかるなど(上巻)、大ヒット作として刊行以来売れ続けています。
本作もネビュラ賞・ローカス賞を受賞しています(ヒューゴー賞候補にもなっており、結果が出るのは12月)。どちらも間違いのないお墨付きの作品です。
カバーイラストは前作に引き続き人気イラストレーターの安倍吉俊さんが手掛けています。
<堺三保さんの解説全文を公開中!>
本シリーズの魅力的な世界観に触れることができる、堺三保さんの解説をWEBにて全文公開中です。
★URL:http://www.webmysteries.jp/archives/27522633.html
著者プロフィール
著者のマーサ・ウェルズさんは、1964年生まれ。テキサス州フォートワース出身。テキサスA&M大学で人類学の学位を取得。1993年に長編「The Element of Fire」で単行本デビュー。第一長編を対象とするコンプトン・クルック賞候補になった。
三作目の長編「The Death of the Necromancer」(1998) ではネビュラ賞の候補となる。《マーダーボット・ダイアリー》シリーズ第一話「システムの危殆」(2017)でヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の各ノヴェラ部門を受賞、第二話「人工的なあり方」(2018)でヒューゴー賞・ローカス賞の各ノヴェラ部門をふたたび受賞。日本で邦訳された『マーダーボット・ダイアリー』は2020年、第7回日本翻訳大賞を受賞した。2020年の長編『ネットワーク・エフェクト』でネビュラ賞・ローカス賞を受賞。
ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫) マーサ・ウェルズ (著), 中原 尚哉 (翻訳) 【ネビュラ賞・ローカス賞受賞】かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの“弊機”。プリザベーション連合に落ち着いた弊機は警備役として惑星調査任務に赴くが、絶体絶命の危機に。はたして弊機は人間たちを守り抜き、大好きな連続ドラマ鑑賞への耽溺に戻れるのか? ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・日本翻訳大賞受賞『マーダーボット・ダイアリー』、待望の続編! |
<既刊>
マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) マーサ・ウェルズ (著), 安倍 吉俊 (イラスト), 渡邊 利道 (その他), 中原 尚哉 (翻訳) 第7回日本翻訳大賞受賞 かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されている人型警備ユニットの“弊機”は、自らの行動を縛る統制モジュールをハッキングして自由になった。しかし、連続ドラマの視聴を密かな趣味としつつも、人間を守るようプログラムされたとおり所有者である保険会社の業務を続けている。ある惑星資源調査隊の警備任務に派遣された弊機は、ミッションに襲いかかる様々な危険に対し、プログラムと契約に従って顧客を守ろうとするが……。ノヴェラ部門でヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠&2年連続ヒューゴー賞受賞を達成した傑作! |
マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫) マーサ・ウェルズ (著), 安倍 吉俊 (イラスト), 渡邊 利道 (その他), 中原 尚哉 (翻訳) 第7回日本翻訳大賞受賞 プリザベーション補助隊の事件をきっかけに自由の身となった“弊機”は、強化人間を装いながら自らの大量殺人事件の真相を求め、宇宙を旅する。なぜかトラブルに巻き込まれどおしの弊機は、出会う人間たちの行動に苛立ちながらも、しだいに芽生えてくるさまざまな感情に戸惑う。そんな中で、人類の宇宙進出以前に存在した異星文明の遺物を密かに発掘・独占しようとしている悪徳企業グレイクリスの策動が浮かび上がる。弊機はメンサー博士のため、惑星ミルーの放棄されたテラフォーム施設に潜入を試みるが、そこにはまたしても未知の危険が! |
◆北野勇作さん〈シリーズ百字劇場〉『かめたいむ』『交差点の天使』が刊行 | 本のページ
◆宮西建礼さん〈第4回創元SF短編賞受賞作〉を含むデビュー作品集『銀河風帆走』が刊行 | 本のページ
◆第15回創元SF短編賞贈呈式を開催 宮西建礼さん×高島雄哉さんトークイベントも | 本のページ
◆妄想の天才・浅生鴨さん短篇集『四メートルの過去』が刊行 | 本のページ