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【第5回ブクログ大賞】7部門で大賞が決定 恩田陸さん、深谷かほるさん、中島聡さん、星野源さんら

【第5回ブクログ大賞】7部門で大賞が決定 恩田陸さん、深谷かほるさん、中島聡さん、星野源さんら

【第5回ブクログ大賞】7部門で大賞が決定 恩田陸さん、深谷かほるさん、中島聡さん、星野源さんら

日本最大級のブックレビューコミュニティサイト「ブクログ」が主催し、読書好きのユーザーの投票で”本当に面白い本”を決める「第5回ブクログ大賞」の大賞が決定しました。

 

各部門の大賞受賞作品

■小説部門 『蜜蜂と遠雷』著者:恩田陸さん(幻冬舎)

■マンガ部門 『夜廻り猫』著者:深谷かほるさん(講談社)

■ビジネス書部門 『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』著者:中島聡さん(文響社)

■エッセイ・ノンフィクション部門 『いのちの車窓から』著者:星野源さん(KADOKAWA)

■人文書部門 『ゲンロン0 観光客の哲学』著者:東浩紀さん(株式会社ゲンロン)

■海外小説部門 『アウシュヴィッツの図書係』著者:アントニオ・G・イトゥルベさん/翻訳:小原京子さん(集英社)

■フリー投票部門 『ねないこはわたし』著者:せなけいこさん(文藝春秋)

 

受賞者コメント

 
■小説部門
受賞者コメント『蜜蜂と遠雷』恩田陸さん
「本好きかつ本読みの皆さまに選んでいただけてたいへん光栄です!
これからも良きブックレビュアー生活を送られますように!
私もいっぱい読んで頑張ります。」
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■マンガ部門
受賞者コメント『夜廻り猫』深谷かほるさん
「ブクログ様の感想文は以前から拝読しておりました。勉強になり、励みにもさせていただいています。それだけで、十分有り難いと思っています。
『夜廻り猫』は、依頼もないのに、ただ描きたくて始めた漫画です。五十歳をいくつも過ぎ、残り時間が少な目に感じられた頃に。本当は誰かと話したかったこと、言わないまま終わりそうなことを、描いてみようと思いました。毎夜、一枚の葉っぱを拾い、何かを書きつけて そっと道端に置きました。誰か拾ってくれる人がいますようにと思いながら、ツイッターという道端に。風に飛ばされて見えなくなる葉っぱの手紙を、受け取ってくれる人がいたのですね。
ブクログ大賞コミック部門賞、とても、嬉しいです。ありがとうございます。」

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■ビジネス書部門
受賞者コメント『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』中島聡さん
「ビジネス部門賞、ありがとうございます!読者の方々の感想は、可能な限り目を通すようにしていますが、その中でも、『この本は時間管理術の本であると同時に著者の仕事哲学が込められた本だ』『集中しようと思わずとも集中、没頭してしまう。それが天職である。そんな仕事を選べるように努力しようと思った』などの感想を読むと、つくづく書いてよかった、と思います。
充実した人生を送るためには、時間をどう使うべきか、どんな職を選び、何を重視し、どんな姿勢で働くべきか、本書がそれを考えるキッカケになれば幸いです。」

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■エッセイ・ノンフィクション部門
受賞者コメント『いのちの車窓から』星野源さん
「自身の著書で賞をいただくのは初めてです。十代の頃、様々なエッセイを読んで文筆家に憧れ、苦手意識のあった文章を細々と続けてきましたが、書くこともすっかり楽しくなった今、一番無理なく自然に書くことができたこの作品で、このような賞をいただけて本当に嬉しいです。夜の中、一人で机に向かった時間は無駄ではなかったと思えます。投票してくださった皆さん。本当にありがとうございました。」

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■人文書部門
受賞者コメント『ゲンロン0 観光客の哲学』東浩紀さん
「『ゲンロン0 観光客の哲学』のブクログ大賞受賞、とても光栄に思います。ありがとうございます。投票してくださった読者のみなさんに、深く感謝いたします。
ぼくは、1993年に批評家としてデビューしました。この本には、それからの四半世紀の思考のすべてが詰まっています。フランス思想もサブカル評論もネット論もすべてが入っています。そしてまた、現代世界の問題に真正面から取り組んでいます。書いているあいだは、あまりにも壮大な問題設定と議論に、こんなのだれが読むのだろうとも思っていました。最近はそういう『大きな物語』は好まれないからです。だから、結果的に多くのみなさんに評価していただけたことに、とても力づけられています。これからもがんばります。
もうひとつ。この本はふつうの本ではありません。ぼくがみずから出版社を作って出版した本です。いわば「自費出版」です。いろいろ考えがあってそのような出版形態を選んだのですが、他方、その形式だけでまともに扱われず内容も読まれないのではないかと不安もありました。ふたを開ければ、各紙誌で書評も出て、今回このような大賞もいただくことができました。この事実にも、またたいへん力づけられています。『ゲンロン0』は、『観光客の哲学』という哲学の書物であると同時に、また「ゲンロン」という出版社の出発点(ゼロ)を示す書物でもあります。ゲンロンのこれからの活動にも注目していただければ、と思います。
あらためまして、ありがとうございました。」

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■海外小説部門
受賞者コメント『アウシュヴィッツの図書係』A・G・イトゥルベさん/翻訳:小原京子さん
●アントニオ・G・イトゥルベさんコメント
「アウシュヴィッツ絶滅収容所にあった小さな図書館のことを知ったとき、私はひどく驚き、こんなことを可能にした人々への称賛を、皆と分かち合いたいという気持ちに突き動かされました。彼らのうち、31号棟にいたひとりが、10代の図書係だったディタ・クラウスです(彼女は現在88歳で、いまも彼女とは連絡をとりあっています。これは私の平凡な人生の中でもとくに素晴らしいことです)。
この本は彼らへの賛辞であり、読書そのものへの賛辞でもあります。日本の皆さんがこの物語に関心を抱き、愛してくださることに、本当に感動しています。責任、共感、それぞれの多様な人生への想像力…こうした人間の本質的な面において、私たちの間に国境や言語の壁は存在しないということが、またしても証明されたのです。
ブクログ大賞に対し、感謝と喜びの意を表します。読者による賞というのは、私にとって非常に価値のあることです。誠にありがとうございました。

●翻訳者:小原京子さんコメント
「私が翻訳した『アウシュヴィッツの図書係』が、読者投票によって、ブクログ大賞の海外小説部門賞を受賞したことを、心から嬉しく思います。本の魔法に助けられて、理不尽で悲惨なホロコーストを生き抜いた少女ディタの物語が、時空を飛び越えて日本まで届き、今はイスラエルの海辺の街で暮らすディタ・クラウスさんもきっと喜んでいると思います。2017年夏 マドリードより」

▼a href=”http://booklog.jp/award/2017/winner/overseas” target=”_blank”>詳細・受賞コメントを見る
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■フリー投票部門
受賞者コメント:『ねないこはわたし』せなけいこさん
「わたしの本を認めてもらって、思わぬ賞をいただけるなんて、うれしいことね。わたしが大好きなおばけも喜ぶし、おばけを大好きなこどもたちも喜ぶわ。わたしはもう目や耳の調子が悪くてインターネットは見ないので、インターネットのことはよくわからないけれど、ブクログを読んでいるみなさん、これからも本を楽しんでくださいね。」

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ブクログ大賞について

「ブクログ大賞」は、インターネット上の一般読者の声を反映させることを目的に2010年3月に設立された小説、マンガ等の書籍賞です。2013年を最後に休止していましたが今年4年ぶりに復活。

本大賞では、「小説」「マンガ」「ビジネス書」「エッセイ・ノンフィクション」「人文書」「海外小説」の6部門について、7月10日に発表されたノミネート作品の中から一般投票により、それぞれの部門から大賞1作品を決定するほか、全ジャンルの書籍から好きな作品を自由に投票できる「フリー投票部門」から1作品の大賞作品を決定します。

「小説」「マンガ」「ビジネス書」「エッセイ・ノンフィクション」「人文書」「海外小説」部門は、2016年5月1日~2017年4月30日の1年間に発売された書籍を対象に、ブクログユーザーの登録数・評価数をもとにノミネート作品が選出されました。
※「マンガ」部門は2016年5月1日~2017年4月30日の1年間で発売された作品(8巻以下)が対象。

「フリー投票部門」はジャンル・発売年月日を問わず、投票者が2016年5月1日~2017年4月30日の間に読んだ書籍を対象に投票し、選出されました。

各部門大賞は、ノミネート作への読者投票によって決定。ブクログ大賞公式サイトおよびTwitterとブクログの投票フォームのいずれかから、ノミネート作品への1人1票ずつの投票によって、各ジャンル票数最上位が対象選出されました。

★ブクログ大賞特設サイト:http://booklog.jp/award/2017

 

ブクログとは

「ブクログ」は、スマホアプリやPC・スマートフォンで、書籍などの読書管理ができるブックレビューコミュニティサイトです。実際の本棚のように使いやすいインターフェースが好評で、これまでにアイテム数7,612万超、レビュー数797万超、102万を超えるユーザーが利用してます。(2017年7月時点)

★「ブクログ」ホームページ:http://booklog.jp/

 

蜜蜂と遠雷
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

 
夜廻り猫(1) (ワイドKC モーニング)
ある夜、Twitterから生まれた8コマ漫画「夜廻り猫」。涙の匂いをたどって心に寄り添うためにやってくる夜廻り猫こと遠藤平蔵。傷つき涙する者を励ますために毎夜、現れる。そんな平蔵と共に夜廻りをする子猫と陰から見守る片目の猫・ニイ、飼い主を振り回すワガママな猫・モネなど個性豊かなキャラクターが勢ぞろい!! KADOKAWAから発売された「夜廻り猫」1巻と同じ内容を収録。

 
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
忙しい日本人に支持されて、10万部突破! 世界を変えたのは「締め切りを守る男」だった
【世界を一変させたWindows95の設計思想を生み出した伝説の日本人が教える人生を制するスピード仕事術】

 
いのちの車窓から
星野源の魅力、そのすべてがわかる、誠意あふれるエッセイ集。ドラマ「逃げ恥」「真田丸」、大ヒット曲「恋」「SUN」、「紅白」出演。怒濤の毎日を送るなかで、著者が丁寧に描写してきたのは、周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと…。その一編一編に鏡のように映し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。

 
ゲンロン0 観光客の哲学
否定神学的マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。
ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。
ルソー、ローティ、ネグリ、ドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルのパラダイムを乗り越える。
著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

 
アウシュヴィッツの図書係
アウシュヴィッツ強制収容所に、囚人たちによってひっそりと作られた“学校”。ここには8冊だけの秘密の“図書館”がある。その図書係に指名されたのは14歳の少女ディタ。本の所持が禁じられているなか、少女は命の危険も顧みず、服の下に本を隠し持つ。収容所という地獄にあって、ディタは屈することなく、生きる意欲、読書する意欲を失わない。その懸命な姿を通じて、本が与えてくれる“生きる力”をもう一度信じたくなる、感涙必至の大作!

 
ねないこはわたし
子育てをした子育てをするすべての人へ贈る。最初で最後の自伝的絵本。

 
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