「女性なのに仕事ができるね」「男なのに育休取るの?」心をくじく言葉を集めた『#駄言辞典』刊行 1日も早い絶版を目指し発行!
日経BPは、心をくじく言葉を集めた『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(編:日経xwoman)を刊行しました。
ジェンダーに関する無意識の偏見をなくし、すべての人が自分らしく生きられる世の中をつくるために
本書は、日本経済新聞社と日経BPの共同プロジェクト「日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト」の一環として、日本社会の多様性を阻むステレオタイプの撲滅を目指し展開中の「NIKKEI UNSTEREOTYPE ACTION」の一つとして生まれたものです。
古いステレオタイプにより発せられる「人の心を傷つける言葉」を「駄言」と名付け、実際の発言を募集しました。すると、募集を開始したとたんに想像を超える数の駄言が寄せられました。それらは多種多様で、職場、家庭、仲間内など日常のあらゆるシーンに存在します。
「駄言」を生み出すのは、育ってきた環境や教育などによって植えつけられたステレオタイプです。
どんな発言が「駄言」なのか。発言の何が問題なのか。世の中の常識や価値観が時代とともにどう変化しているのかを知ることで、無意識の思い込みをなくし、一人ひとりの自分らしさを尊重する社会に近づけていきたい。『#駄言辞典』が必要なくなり、絶版となる世の中にしたい。そんな思いを込めて、この本はつくられました。
【駄言・だげん】とは
「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言。特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言だが、言った当人には悪気がないことも多い。
本書の構成
第1章 実際にあった「駄言」リスト
実際に集まった1200を超える駄言の中から、特に多かったものを中心にカテゴリー別に分類。聞いた・言われた人によるコメントと、その発言が生まれてしまった背景についてイラストを交えて解説します。
<掲載された「駄言」の一例を紹介>
●女性らしさ
「へェ…それ彼氏の影響?」「就活は女性らしくスカートで」「女を捨ててる」「リケジョ」「女の子だからそんなに勉強頑張らなくてもいいよ」
●キャリア・仕事能力
「女の子いたら先方も喜ぶから」「君は女の子なのに仕事ができるね」「女性から管理職出さないとなッ」「いざとなったら結婚すればいいもんね」
●生活能力・家事
「家事、手伝うよ。」「専業主婦させてくれる旦那さんでよかったね」「誰のおかげで食えると思ってるんだ」「いいお嫁さんになるね」
●子育て
「そんなに働いて子どもがかわいそう」「ママなのに育休取らないの?」「やっぱりママが一番だね」「母親なら手抜きするな」
●恋愛・結婚
「えっクリスマス一人って大丈夫?」「女性は子どもを産んで一人前」「愛してたら改姓できるんじゃない?」
●男性らしさ
「え?男なのに育休取るの?」「男なんだし残業くらいしろー」「女の子には頼みにくいからお前頼むよ」「主夫?働いてないの?」
第2章 なぜ「駄言」が生まれるか
さまざまな分野・世代のキーパーソンに「駄言」はなぜ生まれるのかを聞きました。
◎スプツニ子!さん(アーティスト/東京藝術大学デザイン科准教授)
◎出口治明さん(立命館アジア太平洋大学学長)
◎及川美紀さん(ポーラ社長)
◎杉山文野さん(NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)
◎野田聖子さん(自由民主党幹事長代行)
◎青野慶久さん(サイボウズ社長)
第3章 「駄言」にどう立ち向かえばいいのか
これまでの内容を俯瞰して、私たちはこれからこうした「駄言」にどう立ち向かえばよいのかを考察します。
駄言やエピソードの投稿サイトを公開中
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★「#駄言辞典」サイト:https://adweb.nikkei.co.jp/dagen/
日経xwomanについて
「日経xwoman(クロスウーマン)」は、20~30代向けの「doors」、働くママ・パパ向けの「DUAL」、40~50代向けの「ARIA」で、各ライフステージでの様々な働き方や本音の詰まった共感ストーリーを届けるとともに、広い視野で、変化の速い時代に知っておきたい時事テーマや社会課題、起業、健康・美容・マネーの深掘り情報を発信しています。
★URL:https://woman.nikkei.com/
早く絶版になってほしい #駄言辞典 日経xwoman (編集) 「女性なのに仕事ができるね」「男なんだから黙って働けよ」 心を打つ「名言」があるように、心をくじく「駄言」(だげん)もあります。 駄言を言う人が思いとどまり、 |
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