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阿部智里さんが新作『弥栄の烏』を発売 人気シリーズ第一部完結編を書き終えた心境、松本清張賞との運命的な出会いを振り返る

阿部智里さんが新作『弥栄の烏』を発売 人気シリーズ第一部完結編を書き終えた心境、松本清張賞との運命的な出会いを振り返る

阿部智里さんが新作『弥栄の烏』を発売 人気シリーズ第一部完結編を書き終えた心境、松本清張賞との運命的な出会いを振り返る

1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」にて、阿部智里さんの『弥栄の烏』の発売を記念し、阿部さんのインタビュー動画を掲載。阿部さんが、人気シリーズ第一部完結編を書き終えた心境のほか、賞応募時のカテゴリーエラーに悩んだ高校時代、松本清張賞との運命的な出会いを振り返っています。

★本編再生はコチラ!
http://www.hon-tube.com/pc/movie.php?movieid=2060

 

「八咫烏シリーズ」第一部が完結 書き終えた心境は・・・

動画投稿サイト「本TUBE」を運営する旭屋書店では、阿部智里さんの新作『弥栄の烏』の発売を記念した著者インタビューを実施しました。

阿部さんは、早稲田大学在学中の2012年、『烏に単は似合わない』で第19回松本清張賞を受賞。その後、独自のファンタジー「八咫烏シリーズ」を書き続け、人気を博しています。今回、シリーズ第一部が完結したという新刊『弥栄の烏』について、書き終えたその心境を伺っています。

「達成感というものはないです。私の中では、これはあくまでも途中でありまして、第二部のラストまで考えているので…、それは一巻の時から変わっていないですね。どこまで書き終えたかっていう事になると、ずっと道の途中という感じがするので、第一部が終わったからといって、終わったっていう感覚はないんです。」

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「八咫烏シリーズ」は、山内(やまうち)という異界が舞台となった、人の姿と、烏(カラス)の姿を持つ、八咫烏の一族が織りなす物語です。

権力争い、友情や恋愛、登場人物達の成長と再生を描いた壮大な和風ファンタジーですが、印象的なのは、登場人物達の個性的で美しい名前。阿部さんは、名付けへのこだわりを語ります。

「浜木綿(はまゆう)、あせび、白珠(しらたま)、真赭の薄(ますほのすすき)…個性的な名前が多いですが、これらは全て、お姫様たちのバックボーンを踏まえて、古典作品からとったりしています。よく『なんで分かり易い名前にしなかったの?』って聞かれたりしますね。でも、桜花宮という小さい宮殿の中の話で、 “そこに在りきの人たちに名前を付ける”のではなくて、“この世界に色々散らばっている人を集めてきたんだ”っていうのを表したかったんです。そういう意味で、恣意的な感じがしないような名前を付けています。」

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ちなみに、ご自身のジャンルは全く意識をしたことがないという阿部さん。このことで、賞へ応募する際に「カテゴリーエラー」に悩まされた時期もあったそうです。しかし、そのことが松本清張賞と阿部さんを引き合わせました。

「プロになりたくて、書き上げた作品もあったけれど、一体どこの賞へ応募したらいいんだろうっていうのを凄く迷っていました。そんな高校二年生のある日、ちょうど『玉依姫』を書いていた時期になるんですが、文藝春秋で働いているOGの方がいらっしゃったんです。『作家にプロデビューしてみたいけれど、どうしたら良いか分からない』と相談したところ、『だったら、松本清張賞に応募してみなさいよ。松本清張賞はジャンルを問わないから、カテゴリーエラーという心配はない』と。今思えば、あの一言がなければここにはいなかったかもしれません。その方とは今も交流があって、第二のお母さんじゃないですけど、本当にありがたいと思っています。」

ちなみに、阿部さんが松本清張賞応募当時、アルバイトをしていたのは、旭屋書店だったということです。『烏に単は似合わない』の選考中や、単行本が出たときに応援してくれた、と笑顔で思い出を振り返っています。

なお、来年以降、「八咫烏シリーズ」の番外編や第二部の発売は控えています。

 

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弥栄の烏 八咫烏シリーズ6
八咫烏の一族が支配する異世界・山内。
「うつけ」の若宮と「ぼんくら」近習の少年・雪哉という若き主従の活躍を中心に、賢く華やかな宮廷の姫君、若宮を取り巻く護衛の青年たちが繰り広げる、お妃選びと権力争い、友情と断絶、成長と再生を描いた壮大な和風ファンタジー。
一冊ごとに表情を変えながら読者を魅了、80万部を突破したこの物語の第一部完結篇「弥栄の烏」は、主人公・雪哉の弟が武官訓練所である剄草院に入学準備する場面から。その実力を認められ、全軍の参謀役にまでなった雪哉、敵対する勢力を抑えて朝廷の実権を掌握した若宮が治める山内を大地震が襲い、開かれた金門の扉の向こうには、山内を恐怖に陥れた「人喰い大猿」が現れた。
ついに始まった、猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。山内は栄えるのか、それとも滅びに向かうのか―ー

松本清張賞を受賞したデビュー作『烏に単は似合わない』から5年。
現・大学院生の著者25歳が作り上げる異世界和風ファンタジーシリーズ第6巻、堂々のクライマックス!

 
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【著者出演】弥栄の烏 阿部智里 | 本の動画投稿コミュニティサイト「本TUBE」
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