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【訃報】元通産次官でナポレオン研究者の両角良彦さんが死去 『官僚たちの夏』主要人物モデル 日本エッセイスト・クラブ賞受賞

通商産業省(現・経済産業省)の元・事務次官で、ナポレオン研究者の両角良彦(もろずみ・よしひこ)さんが8月11日、死去しました。97歳。長野県出身。葬儀は近親者で執り行いました。喪主は妻の艶子さん。後日、「お別れの会」を開く予定。

 
両角良彦さんは、1919年生まれ。東京帝国大学法学部を卒業後、1942年に通産省の前身の商工省に入省。1971年、田中角栄内閣で通産省事務次官に就任。退官後は電源開発総裁や日銀政策委員を歴任。

なお、通産省を舞台にした、城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主要人物「牧順三」のモデルと言われています。

ナポレオンの研究家としても知られ、1981年に『1812年の雪 モスクワからの敗走』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。

 
著書に、『産業政策の理論』『東方の夢 ボナパルト、エジプトへ征く』『セント・ヘレナ抄 ナポレオン遠島始末』『反ナポレオン考』など。

 

新版 一八一二年の雪―モスクワからの敗走 (朝日選書)
雪・炎・コサックがナポレオン軍を襲う。はるばるロシアに侵攻した40万の大軍は、なぜ悲惨な末路を迎えたのか―。英雄の没落を決定的にした、大義なき戦いの実相を、1級資料で明らかにしたノンフィクションの傑作。

 
反ナポレオン考―時代と人間 (朝日選書)
同時代人の見た英雄。反発、非難、中傷の渦の中から、あまりにも個性的な人物像が浮かびあがる。新資料を駆使した新訂版ナポレオン4部作、完結編。

 
官僚たちの夏 (新潮文庫)
国家の経済政策を決定する高級官僚たち――通産省を舞台に、政策や人事をめぐる政府・財界そして官僚内部のドラマを捉えた意欲作。

 


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