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〔出版関連業者の経営実態調査〕 書店は増収、出版・取次は減収で明暗

出版関連業者の経営実態調査 | 株式会社 帝国データバンク[TDB]

帝国データバンクより、出版関連業者の経営実態調査が発表されました。

2015年度の出版関連業者の総売上高は、約4兆8867億4400万円(2528社)となり、2014年度の約5兆672億8700万円から3.6%(1805億4300万円)減少しています。
ただ、「出版社」と「出版取次」の売上高が減少するなか、「書店経営」は4.8%増加していることが判明しました

出版不況と言われ、書店の倒産や廃業の話題もあるなか、書店の売り上げが増加しているの?と思いましたが、これは、売上高が100億円以上の書店運営企業が前年度から増収になっているもので、それら企業が全体の数字を押し上げた結果です。
売り上げ規模が100億円未満の企業は前年度比でマイナスでしたが、、100億~500億円の企業は1.8%プラス、500億円以上の企業は23.4%プラスとなっています。

帝国データバンクでは、大手書店は紙媒体の書籍販売のほか、書店へのカフェ併設や電子書籍とリアル書籍の連携、中古本や書籍以外の物品の扱い、ポイントカードサービス、インターネットサービスなど、様々な試みが実施されていることが、売上高の全体的な底上げにつながっているものと推察しています。

また、「依然として出版関連業者の業績は下降傾向にあることは変わらず、厳しい業界環境のなかで減少傾向は続くとみられるが、さまざまな仕掛けによって今後は改善されていくことが期待される」としています。

【関連】
出版関連業者の経営実態調査(詳細) ※PDFです。
出版不況の中、大手書店企業は増収 なぜ? – ITmedia ビジネスオンライン
 


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