本のページ

SINCE 1991

「このミス」大賞シリーズ写真展開催 『谷中レトロカメラ店の謎日和』小説の世界をテーマに写真を公募

「このミス」大賞シリーズ写真展開催 『谷中レトロカメラ店の謎日和』小説の世界をテーマに写真を公募

「このミス」大賞シリーズ写真展開催 『谷中レトロカメラ店の謎日和』小説の世界をテーマに写真を公募

宝島社が主催する「このミステリーがすごい!」大賞シリーズから刊行されている小説『谷中レトロカメラ店の謎日和』をテーマにした写真展が2017年7月6日から7月25日までの期間、日暮里の三葉堂寫眞機店ギャラリーで開催されています。

今回の「谷中・日暮里レトロカメラ店の謎日和 写真展」は映画『東京シャッターガール』の監督も務めたカメラマンの小林幹幸(こばやし・もとゆき)さんが小説に共感したことから、開催が決まりました。

小説をテーマに一般公募したフィルム撮影写真を展示。期間中には小林幹幸さん制作の映画上映会や当シリーズの著者・柊サナカ(ひいらぎ・さなか)さんのトークショーなども行われます。

 

『谷中レトロカメラ店の謎日和』について

『谷中レトロカメラ店の謎日和』は、宝島社が主催するミステリー&エンターテインメント作家の発掘・育成を目指す新人賞「このミステリーがすごい!」大賞シリーズ作品のひとつ。

谷中のレトロカメラ店を舞台に、カメラの知識が豊富な店主・今宮とアルバイトの来夏(らいか)のもとにカメラにまつわる様々な「謎」が持ち込まれるミステリー作品です。著者の柊サナカさんはカメラを趣味としており、作品中には多数のクラシックカメラが登場しています。また、カメラに関する「あるある」が詰め込まれた内容がカメラファンの心をつかみ、TwitterなどのSNSでも「読み終わってカメラの魅力を再発見した」「カメラ好きの全ての人に読んでほしい」等のコメントが相次いでいます。

 

「谷中・日暮里レトロカメラ店の謎日和 写真展」 概要

 
●開催期間:7/6(木)~7/25(火)まで、3期に分けて開催

1期:7/6(木) ~7/11(木)〔終了〕
2期:7/13(木)~7/18(火)
3期:7/20(木)~7/25(火)

開催時間:11時~19時

 
●開催会場:三葉堂寫眞機店
〔アクセス〕東京都荒川区東日暮里5-32-6 染谷ビル101

 
期間中、隔週土曜日には『東京シャッターガール』の監督を務めた小林幹幸さん制作の映画上映会や、著者・柊サナカさんのトークショーが行われます。

 

柊サナカさん プロフィール

柊サナカ(ひいらぎ・さなか)さんは、1974年、香川県生まれ。兵庫県育ち、東京都在住。神戸女子大学文学部卒。
姫路獨協大学大学院言語教育研究科日本語教育専攻修了。日本語教師として7年の海外勤務を経て、第11回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として、『婚活島戦記』にて2013年デビュー。海外勤務中に初めての一人暮らしを始めた際、さみしさの中で見つけたトイカメラに興味をもち購入したのがきっかけで、カメラの魅力に引き込まれます。現在では、カメラ雑誌でコラム連載も。

 

『谷中レトロカメラ店の謎日和』著者・柊サナカさんに聞いた!カメラと私

 
【初めての海外赴任を乗り越えるきっかけは「カメラ」だった】

20代の頃、日本語教師となって初めての赴任先が韓国で、そこで初めての一人暮らしを始めました。みなさん親切で優しかったのですが、部屋に帰るとむしょうに寂しくてしょうがなかったんです。あまりに寂しく、観葉植物にいろいろ話しかけていたら、一ヶ月位で枯れてしまいました。
そんな時に、日本からもってきた雑誌にトイカメラ(LOMO LC-A)があるのを見つけました。
カラフルで、どこか自由な写真の雰囲気に心惹かれて、休みの日に釜山から船で福岡に渡って買いに行きました。

カメラで撮ると、なんでもないお休みも、ひとりの時間も、特別な風景に変わるような気がします。
2016年10月に発売した『谷中レトロカメラ店の謎日和』シリーズの2作目ではサブタイトルとして、「フィルム、時を止める魔法」とつけたのですが、カメラで撮影してプリントしたものをみていると、本当に時間を止めてそのときの気分ごと、思い出を切り取った様な気がするのです。
『谷中レトロカメラ店の謎日和』シリーズを書くきっかけは、カメラを持ってひとりで過ごした体験が大きかったように感じます。

 
【持っているカメラは21台!場面に合わせて使い分けしてます。】

子どもが小さい頃はなかなか一眼レフなど大きなカメラは持ち歩けず、スマートフォンで写真を撮っていましたが、子どもが大きくなってから、デジタルカメラ、フィルムカメラをまた使い始めました。私の場合、デジタルカメラは子どものため、フィルムカメラは自分のためという意味合いが強いです。
デジタルカメラでは運動会などの行事で、失敗のないように子どもの成長の記録を残すのに使用しています。
望遠レンズのついた一眼レフがあると、運動場の端でも探して写せますし、走る子どもを連射で狙うこともできるので、「これぞ!」という瞬間も逃さず、撮ることができて楽しいです。できた写真は大きくプリントして、祖父母に配るととても喜ばれます。
一方フィルムカメラでは、ローライ35TとリコーGR1などのコンパクトなカメラを鞄の中に入れておいて、旅行中に何気ない様子などを撮ったりします。中判カメラのプラウベルマキナ67もななめ掛けにしておいて、よく撮ります。フィルムの雰囲気は何気ない日常の光をよく切り取ってくれるような気がするので好きです。

 
【『谷中レトロカメラ店の謎日和』と同じ、あたたかい雰囲気。柊サナカさんが撮影する写真たち】

20170708_d2
使用カメラ:ニコンD300
デジタルの一眼レフカメラにオールドレンズをつけて撮るのが好きです。

 
20170708_d3
使用カメラ:プラウベルマキナ67
プラウベルマキナ67は中判カメラで、フィルムも大きいのですが、大きく引き伸ばしても綺麗なので、A4くらいまで引き伸ばしたりします。

 
20170708_d4
使用カメラ:ローライ35T
フィルムカメラはフィルムによって雰囲気が変わるのも楽しいところです。

 
20170708_d5
使用カメラ:水に強い写ルンです
防水の写ルンですは海水浴で大活躍します。

 

谷中レトロカメラ店の謎日和 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
谷中のレトロな街並みの中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。
遺品整理のためにカメラの買い取りを依頼した来夏は、店主の今宮の知識に魅かれ、店でアルバイトとして働くことに。
猫が運んできたトイカメラ、十三年前に壊れたハーフサイズカメラ、ステレオカメラで撮られた写真――。
店に持ち込まれるカメラにまつわる相談を、カメラオタクの今宮が次々と解決してゆく、心温まる連作ミステリー。

 
谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン…魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です