シートン生誕160周年!『あらしのよるに』あべ弘士さん描く「あべ弘士のシートン動物記」が刊行開始! 第1弾は『オオカミ王ロボ』
『あらしのよるに』で知られるあべ弘士さんによる、小学校低学年向けの読み物「あべ弘士のシートン動物記」シリーズが学研プラスより刊行されます。第1弾は7月2日発売の『オオカミ王ロボ』。
100年以上読みつがれる、動物文学の名作
アメリカのカランポー平原に、牧場をあらしまわる強く大きなオオカミがいました。名前は、ロボ。
人間たちが仕かけたわなを、次々と見やぶるかしこいロボですが、実はひとつだけ弱点がありました。動物学者のシートンは、ロボのあしあとを観察するうちに、ある作戦を思いつきます。
人間との戦いを通して、オオカミたちの強く気高い生き様を描いた動物文学の名作が、あべ弘士さんの文と絵で、新たによみがえりました。
あべ弘士さんは、2018年と2019年に、「シートン動物記」の舞台のひとつである、カナダ中東部のノース・ウッズをカヌーで訪ね、ハイイロオオカミを始めとした多くの動物たちと出会いました。そのときのスケッチが、本作にも活かされています。
『あらしのよるに』シリーズや『エゾオオカミ物語』でも、オオカミの姿を描いてきたあべ弘士さん。実は、旭山動物園での飼育係時代にも、オオカミの飼育を担当していました。
動物たちの日々の姿を近くで見つめてきたあべさんだからこそ描ける、鳴き声の表現や、挿絵にも注目です。
音読したときのリズムにこだわった文章で、すべてのページに挿絵が入っているので、読み聞かせや、お子さんのはじめてのシートン動物記にもぴったり。ふりがな付きのオールカラーです。
本当にいたオオカミたちの物語に、大人も子どもも感動すること間違いなし。ロボの気高い生き方や、命の厳しさ、自然の壮大さが心に残る名作です。
著者プロフィール
■文・絵:あべ弘士(あべ・ひろし)さん
1948年北海道生まれ。旭山動物園の飼育係を25年間勤めたのち、絵本創作に専念。
『あらしのよるに』(講談社)で、講談社出版文化賞絵本賞・産経児童出版文化賞JR賞。『どうぶつ句会』(学研)など著書多数。
■原作:E・T・シートン
1960年イギリス生まれ。大自然と野生動物への愛情にあふれる動物文学を、次々と発表した。
画家や動物学者としても活躍。著作は「シートン動物記」として、日本でも広く親しまれている。
オオカミ王ロボ (あべ弘士のシートン動物記) あべ弘士 (著, イラスト) 100年以上読みつがれてきた、感動の動物文学 |