ハイブリッド型総合書店「honto」が平成と令和で売れたビジネス書ランキングを発表 平成は『嫌われる勇気』、令和は『Think clearly』が第1位
ハイブリッド型総合書店「honto」は、hontoサイトと、hontoサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂で購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した「ビジネス書の平成終盤ランキング/令和元年ランキング」を発表しました。
平成で売れたビジネス書・令和で売れているビジネス書 ランキング比較【ハイブリッド型総合書店honto調べ】
平成終盤の5年間と令和元年ではビジネス書ランキングにどのような特徴があるのか。ランキングの結果からその時代の悩みが見えてきました。平成は「より良い人間関係を築くにはどうしたらよいか?」、令和は「成果を素早く出すためのメソッドや考え方」に関心が高いようです。
〔ランキング集計概要〕
ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店、文教堂とhontoサイトの本の通販ストア、電子書籍ストア)で商品ジャンル「ビジネス・経済」の書籍の全性別・全年代における購買冊数のランキングを抽出。
集計期間:平成終盤:2014年5月1日~2019年4月30日/令和元年:2019年5月1日~11月27日
<平成終盤に売れたビジネス書ランキング>
◆平成【第1位】『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
著者:岸見 一郎、古賀 史健/出版社:ダイヤモンド社
https://honto.jp/ebook/pd_26006173.html
◆平成【第2位】『思考の整理学』(ちくま文庫)
著者:外山 滋比古/出版社:筑摩書房
https://honto.jp/ebook/pd_10165103.html
◆平成【第3位】『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
著者:岸見 一郎、古賀 史健/出版社:ダイヤモンド社
https://honto.jp/ebook/pd_27670586.html
◆平成【第4位】『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』
著者:井堀 利宏/出版社:KADOKAWA
https://honto.jp/ebook/pd_29386472.html
◆平成【第5位】『人生を面白くする 本物の教養』(幻冬舎新書)
著者:出口 治明/出版社:幻冬舎
https://honto.jp/ebook/pd_27514985.html
平成【第6位】『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』
著者:アンジェラ・ダックワース/訳:神崎 朗子/出版社:ダイヤモンド社
https://honto.jp/netstore/pd-book_28018774.html
平成【第7位】『超一流の雑談力』
著者:安田 正/出版社:文響社
https://honto.jp/ebook/pd_27220782.html
平成【第8位】『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』
著者:田村 耕太郎/出版社:朝日新聞出版
https://honto.jp/ebook/pd_26418421.html
平成【第9位】『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』
著者:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/訳:池村 千秋/出版社:東洋経済新報社
https://honto.jp/ebook/pd_28144052.html
平成【第10位】『「学力」の経済学』
著者:中室 牧子/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
https://honto.jp/ebook/pd_27228772.html
<令和元年に売れたビジネス書ランキング>
令和【第1位】『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』
著者:ロルフ・ドベリ/訳:安原 実津/出版社:サンマーク出版
https://honto.jp/ebook/pd_29625041.html
令和【第2位】『メモの魔力 -The Magic of Memos-』
著者:前田 裕二/出版社:幻冬舎
https://honto.jp/ebook/pd_29430554.html
令和【第3位】『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』
著者:ヤニス・バルファキス/訳:関 美和/出版社:ダイヤモンド社
https://honto.jp/ebook/pd_29566517.html
令和【第4位】『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』(PHP新書)
著者:橋下 徹/出版社:PHP研究所
https://honto.jp/ebook/pd_29679481.html
令和【第5位】『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』(幻冬舎新書)
著者:吉原 珠央/出版社:幻冬舎
https://honto.jp/ebook/pd_29793679.html
令和【第6位】『学びを結果に変えるアウトプット大全』
著者:樺沢 紫苑/出版社:サンクチュアリ出版
https://honto.jp/ebook/pd_29192059.html
令和【第7位】『学び効率が最大化するインプット大全』
著者:樺沢 紫苑/出版社:サンクチュアリ出版
https://honto.jp/ebook/pd_29798424.html
令和【第8位】『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』
著者:クリスティーン・ポラス/訳:夏目 大/出版社:東洋経済新報社
https://honto.jp/ebook/pd_29737905.html
令和【第9位】『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』
著者:メンタリストDaiGo/出版社:学研プラス
https://honto.jp/ebook/pd_29560999.html
令和【第10位】『アウトルック最速仕事術 年間100時間の時短を実現した32のテクニック』
著者:森 新/出版社:ダイヤモンド社
https://honto.jp/ebook/pd_29601380.html
honto広報担当のコメント
(honto広報担当の土佐勝彦さんが、今回のランキングについて解説)
「30年に亘り続いた平成の世が終わり、令和がスタートしました。ビジネス書も古典から、その時代特有の流行りの作品まで様々あり、経済や経営、マーケティング、自己啓発、○○の解説などに分類されますが、平成終盤の5年間と令和元年ではビジネス書ランキングにどのような特徴があるのでしょうか。
平成終盤でまず目を惹くのは、「アドラー心理学」です。1位と3位に岸見一郎さんと古賀史健さんの共著『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』がランクインし、哲学者と若者の会話で解説していくスタイルで当時のベストセラーになりました。さらに『嫌われる勇気』を原案としたテレビドラマも放映されましたが、日本アドラー心理学会からテレビ局へ内容について抗議文が送られるというオマケもありました…。
2位は『思考の整理学 (ちくま文庫)』で、1983年に刊行され1986年に文庫化。東大生協でも常に上位の売上を記録する昭和・平成をまたぐロングセラーとなり令和での動向も気になります。
その他は人生100年時代を見据えた『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』や人間関係改善打開に向けた『超一流の雑談力』『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』もランクインしています。
平成の悩みは、「より良い人間関係を築くにはどうしたらよいか?」に興味が集まっているようです。
片や令和は、「Think ○○○」や「○○○大全」が目を惹きます。1位は世界各国で話題沸騰の『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』です。「よい人生」を送るための52の思考法を解説しており、8位の『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』は「礼節の力」を推奨しています。
『学び効率が最大化するインプット大全』と『学びを結果に変えるアウトプット大全』はセットで理解すると効果が高まり、インプットとアウトプットのサイクルを習慣化し、大事な内容を繰り返しアウトプットすることで成長していく効率的なメソッドを解説しています。
2位の『メモの魔力』は筋金入りのメモ魔である著者のメモを活用して夢を具現化していくためのアイデア発想術です。その他にメンタリストDaiGoさんの『超効率勉強法 最短の時間で最大の成果を手に入れる』や、マウスを使わずに「時間の無駄」を削減する『アウトルック最速仕事術 年間100時間の時短を実現した32のテクニック』もランクインしました。
令和の悩みは、「成果を素早く出すためのメソッドや考え方」に興味が集まっているようです。
ビジネス書を読む目的は、娯楽として読む小説やコミックとは異なり課題や悩みを解決することです。人間の悩みはつきつめれば「人間関係」と「お金」になり、それに「仕事」や「勉強」、「健康」などが付随してきますが、いつの時代でも自己啓発系作品のランクインが目立ち、業務課題の○○についての専門知識を「身に付ける」、「深める」というよりかは、「考え方」や「取り組み方」など正解のない課題への興味が尽きないように思われます。
平成から令和へと時代が変わり、成果をより求められてきている中、まずは「効率化」や「スピード」を身につけ対処していきますが、これからも人々の悩む内容に大きな変化はなく、正解のない時代に合った様々な解決手段を追い求めていくのだと感じます。
ところで、ビジネス書でアナタの悩みは解決できましたか?え、色々あるのでどれが合うか決められない!?」
ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」について
ハイブリッド型総合書店 honto(ホント)は、リアル書店「丸善」「ジュンク堂書店」「文教堂」とネット書店「honto.jp」(通販ストア/電子書籍ストア)がひとつになった本のサービスです。各書店共通で貯めて・使えるポイントサービスや本好きのための様々なサービスを用意しています。
2019年12月現在、honto会員は約540万人、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは約190店舗で展開しています。
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