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須賀しのぶさん最新作『荒城に白百合ありて』刊行! 幕末版「ロミオとジュリエット」<冒頭80頁>5日連続試し読み企画スタート&講演会も

須賀しのぶさん最新作『荒城に白百合ありて』刊行!

須賀しのぶさん最新作『荒城に白百合ありて』刊行!

KADOKAWAは、須賀しのぶさんの最新作『荒城に白百合ありて』を11月21日に刊行しました。

本作は発売前より大きな反響を呼び、「読書メーター」“読みたい本ランキング”単行本部門で第1位を獲得(集計期間:月間〔2019/10/18~2019/11/17〕/日間・週間〔2019/10/31~2019/11/6〕)しています。 

なお、文芸WEBマガジン「カドブン」にて、11月21日(木)より11月25日(月)まで計5日間連続、冒頭80ページの試し読み企画を開催しています。

また、12月15日に埼玉・桶川市で開催される「図書館と県民のつどい 埼玉2019」にて須賀さんの講演会も開催されます。

 

『荒城に白百合ありて』について

 
<あらすじ>

燃える会津を、女は駆けた。
最期の望みを叶えるために。

薩摩藩士の岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ秀才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に、燃え盛る江戸の町をひとりさまよい歩く、美しい少女を見つけた。あやかしのような彼女は聞いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――
激動の時代に出逢いし二人の、悲劇の幕が、いま開く。

 
<須賀しのぶさん コメント>

「完璧」な仮面を被り続ける少女と彼女の本質を唯一見破った青年との、十年以上に渡る愛憎の軌跡、ぜひともご堪能ください。

最新作『荒城に白百合ありて』に寄せて

最新作『荒城に白百合ありて』に寄せて

 
<文芸WEBマガジン「カドブン」で試し読み企画がスタート!>

◎文芸WEBマガジン「カドブン」サイトURL:https://kadobun.jp/
◎試し読み一覧:https://kadobun.jp/trial/kojoshirayuri/
◎試し読み第1回:https://kadobun.jp/trial/kojoshirayuri/2r5f81jbx9yc.html

 

「図書館と県民のつどい 埼玉2019」記念講演に須賀しのぶさんが登壇!

「図書館と県民のつどい」(http://www.sailib.com/tudoi2019/)は、埼玉県内の大学、高校、市町村等の図書館が集まり実施する、県内最大の図書館イベントで、今年で13回目となります。

今回、本イベントにて、埼玉県出身の須賀しのぶさんによる記念講演が開催されます。

 
<「図書館と県民のつどい 埼玉2019」記念講演 開催概要>

■テーマ:「本と埼玉と私」

■日時:2019年12月15日(日)10時10分~

■場所:桶川市民ホール・さいたま文学館

★詳細:http://www.sailib.com/tudoi2019/
★申込み:http://www.sailib.com/tudoi2019/event/#mousikouen

 

須賀しのぶさん プロフィール

撮影:鈴木慶子

撮影:鈴木慶子

須賀しのぶ(すが・しのぶ)さんは、1972年、埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。1994年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞しデビュー。

2010年、『神の棘』が各種ミステリーランキングで上位にランクインし、話題となる。2013年『芙蓉千里』『北の舞姫 芙蓉千里 II』『永遠の曠野 芙蓉千里 III』で第12回センス・オブ・ジェンダー賞大賞、2016年『革命前夜』で第18回大藪春彦賞、2017年『また、桜の国で』で第4回高校生直木賞を受賞。

その他の著書に『紺碧の果てを見よ』『くれなゐの紐』『帝冠の恋』の他、野球を題材にした『ゲームセットにはまだ早い』『雲は湧き、光あふれて』『エースナンバー』『夏は終わらない』『夏の祈りは』『夏空白花』がある。

 

荒城に白百合ありて
須賀 しのぶ (著)

この世界でともに生きられぬから、あなたと死にたい。2019年の大本命!

森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。

薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。

 
【関連】
荒城に白百合ありて | 「試し読み(本・小説)」 | カドブン
図書館と県民のつどい埼玉2019|トップ – 埼玉県図書館協会

 


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