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【第十回山田風太郎賞】月村了衛さん『欺す衆生』が受賞

【第十回山田風太郎賞】月村了衛さん『欺す衆生』が受賞

【第十回山田風太郎賞】月村了衛さん『欺す衆生』が受賞

KADOKAWAは10月18日、過去一年間で最も「面白い」と評価されたエンタテインメント小説に贈られる「第十回山田風太郎賞」の受賞作を発表しました。

 

第十回山田風太郎賞が決定!

第十回山田風太郎賞の選考会が10月18日に開催され、受賞作が次の通り決定しました。

 
<第十回山田風太郎賞 受賞作品>

月村了衛(つきむら・りょうえ)さん
『欺す衆生(だますしゅじょう)』(新潮社)

 
受賞者の月村了衛さんは、1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。

月村さんには、正賞として記念品(名入り万年筆)が、副賞として賞金100万円が贈られます。本賞の贈賞式および祝賀会は11月29日(金)に、いずれも東京會舘にて開催。角川三賞として、本賞と「第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」「第10回野性時代フロンティア文学賞」(主催:株式会社KADOKAWA)の贈賞式・祝賀会も、あわせて行われます。

 
選考委員は、奥泉光さん、京極夏彦さん、筒井康隆さん、林真理子さん、夢枕獏さん。

選考委員を代表して選評を述べた夢枕さんは「善人がどんどん詐欺の才能を開花させながら深みにはまっていく。『欺す衆生』は勧善懲悪の話ではないが、エンタテインメントとして考えるとこの作品が一番優れているのではないか、ということもあり、受賞となりました」と話しました。

 
なお、候補作品は以下の5作品でした。

【候補作品】
◎今村翔吾さん『童の神』(角川春樹事務所)
◎小野不由美さん『営繕かるかや怪異譚 その弐』(KADOKAWA)
◎川越宗一さん『熱源』(文藝春秋)
◎月村了衛さん『欺す衆生』(新潮社)
◎葉真中顕さん『Blue』(光文社)

 

月村了衛さん 受賞コメント

「今回第10回ということで大変光栄に思っております。私が作家デビューした2010年に、第1回山田風太郎賞が始まりました。そのことを知って『自分のために作ってくれた賞に違いない』と勝手に思っていました。山田風太郎は敬愛する作家のひとりであります。学生の頃、山田風太郎先生にお目にかかりお話を聞く機会があったことが私の人生の最大の、唯一の自慢です。」

 

山田風太郎賞について

山田風太郎賞は、戦後日本を代表する大衆小説作家・山田風太郎さんの「独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するため、2010年にスタート(創設は2009年)された文学賞です。株式会社KADOKAWAと一般財団法人「角川文化振興財団」が主催。

毎年9月1日から翌年8月31日までに書籍として発表された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最も面白いと評価された日本の小説作品に贈られます。新人、新進、中堅作家の作品が対象となります。

 

欺す衆生
月村 了衛 (著)

人はなぜ、人を欺し続けなければ生きていけないのか。
戦後最大の詐欺といわれた豊田商事事件。その残党たちの暗闘を通じて、令和の闇を描破した、渾身の長編小説。

戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その目撃者であり末端の営業マンであった隠岐は、かつての同僚の因幡と再開。導かれるがまま〈ビジネス〉を再興する。
取り返そうよ、ここらで僕達の人生を。僕と君は一蓮托生なのだから。
幾多の修羅を経て、詐欺の魅力に取り憑かれていく隠岐。ついには〈国家〉を欺く一大事業へと発展していくのだが……。 欺す者と欺される者、謀略の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。

人間の業と欲を徹底的に炙り出す、規格外の犯罪巨編。

 
【関連】
第十回 山田風太郎賞受賞作品 | KADOKAWA

 


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