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【斎藤茂太賞】今尾恵介さん『地図マニア 空想の旅』が受賞 日本旅行作家協会が主催

一般社団法人「日本旅行作家協会」が主催する「第2回斎藤茂太賞」の選考会が5月29日に行われ、受賞作が今尾恵介さんの『地図マニア 空想の旅』(集英社インターナショナル)に決定しました。

また、審査員特別賞に、村上大輔さんの『チベット 聖地の路地裏 ――八年のラサ滞在記』(法藏館)が選ばれました。

 

斎藤茂太賞について

「斎藤茂太賞」は、日本旅行作家協会を創立した故・斎藤茂太さんの功績をたたえ、その志を引き継ぐために2016年に創設したもので今年が2回目となります。

賞の対象は、2016年に出版された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション作品。審査員は下重暁子さん(作家・日本旅行作家協会会長)、椎名誠さん(作家・日本旅行作家協会名誉会員)、芦原伸さん(紀行作家・SINRA編集長・日本旅行作家協会会員)、種村国夫さん(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会会員)。

 
授賞式は東京・内幸町の日本プレスセンター内 レストラン・アラスカにて、2017年7月26日に開催。受賞者には、正賞として「クリスタルのトロフィー」、 副賞として30万円が贈られます。

 

最終候補作

宮城公博さん『外道クライマー』(集英社インターナショナル)

ヨシダナギさん『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)

村上大輔さん『チベット 聖地の路地裏 ――八年のラサ滞在記』(法藏館)

今尾恵介さん『地図マニア 空想の旅』(集英社インターナショナル)

南谷真鈴さん『南谷真鈴 冒険の書』(山と渓谷社)

 

斎藤茂太さん プロフィール

斎藤茂太さんは、1916年(大正5年)、歌人の斎藤茂吉の長男として東京に生まれます。精神医学者としても活躍。日本旅行作家協会の創立会長を長らく務めました。2006年(平成18年)11月20日逝去。作家の北杜夫さんは弟。

日本精神病院協会会長、アルコール健康医学協会会長、日本ペンクラブ理事などを歴任。

著作に『茂吉の体臭』(岩波書店)、『モタさんの“言葉”』(講談社)、『精神科の待合室』(中央公論社)、『モタさんのヒコーキ談義』(旺文社)、『モタさんの世界のりもの狂走曲』(角川学芸出版)など。

 

地図マニア 空想の旅 (知のトレッキング叢書)
机の上の地図の情報から、過去や未来の日本さらには海の向こうの異国の風景を思い起こし、想像だけで旅をする。明治の赤坂、芥川『トロッコ』の舞台となった大正の熱海、昭和の船橋、フランス、ドイツ、ノルウェー。これまで行くことのできなかった場所への旅。地図研究家・今尾恵介の集大成がここにある。

 
【関連】
斎藤茂太賞
JTWO日本旅行作家協会

 


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